2005年から、ライブドアブログにて「岩崎建築研究室・日誌」というブログをさせていただいてきましたが、この度、はてなブログにて「岩崎建築研究室・日誌II」として再出発することといたしました。まだ設計事務所勤めだった2005年4月にブログを始めて、2007年11月の独立
一月最後のお茶のお稽古。お床は神坂雪佳の末広がり。左に太郎冠者、右に傘を売りつけるすっぱ(詐欺師)。おそらく表装も雪佳好みか。打ち合わせの時間が迫っていて、時間のない中でしたが、唐物。慌ただしい中でいかに集中できるかがお稽古と考えて。ちょうど先生宅の水
旧家の茶室、現場監理。今日の現場は左官屋さんと大工さん。左官屋さんが塗っているのは、「面戸(めんど)」と呼ばれる、垂木と垂木の間の部分。細かな部分なので専用のコテで。大工さんは欄間部分の雨戸の建て込み。庭の白梅は蕾が膨らみ、紅梅は咲き始め。
所用で半田へ。以前から行きたかった松華堂をはじめ、半田の街を散策。春扇楼末廣。創業明治十五年。現在の建物は大正十二年の建築。二階には120畳の大広間があるらしい。切妻の庇のついた門。茶室の小舞けらばのように小舞が延びるが、スパンの広い吹寄で変わった
旧家の茶室、現場監理。傷んでいた焼杉の板を取り替え。固定は皆折釘で。口先は下に向けて。水が溜まり錆びることを考えると下向きが正解のように思いますが、板が傷んで緩んできた時に引っかかるには上向きが良いかも。今回は、同じ敷地の古い板塀の皆折が全て下を向い
現在HPのリニューアルを進めていて、作品紹介のほか、建築探訪で訪れた建物で、特に好きな建物をまとめてみようと思っています。先人の仕事に学ぶいろいろな建物を見にいくのは仕事であり趣味でもあります。遠方の仕事の時には、その地の素晴らしい建物を訪ね、住まい近く
旧家の茶室、現場監理。水屋の様子。棚類がつけられおおよそ最終形が見えてきた。真ん中のステンレスが貼られた部分は、一口コンロを置いて、炭を着火する場所。もともとあった押し入れを改造して、建具と畳入れとした。炉から風炉に変わる五月には畳を入れ替え、着物が
旧家の茶室、現場監理。現場には大工さんと左官屋さん。左官屋さんが外壁を塗っているところ。まだ下塗りですが、壁に映る松の影。茶室内部の様子。置いてあるサンプルの壁が塗られる予定。外壁塗りが進む。中塗りに映る松の影。土壁に映る影が美しく見えるのはな
旧家の茶室。今日の現場は大工さん、左官屋さん、建具屋さん、そして造園屋さん。午前中は造園屋さんと露地の整備について打ち合わせ、午後は建具屋さんと詳細打ち合わせ。写真では判りにくいですが、茶室前の松に手が入り、作りかけの茶室と呼応して、一気に場所の雰囲気
今年はまだユリカモメを見ていないなあと思いながら賀茂川を散歩をしていたが、丸太町あたりにたくさん来ていた。丸太町大橋の近くで群がるユリカモメ。それぞれ色々な格好をしていると思いきや、中にはそっくりなものがいくつかあって、光琳の燕子花図屏風を思い出した
今年初めの書道教室。年始のご挨拶もさせていただきに、教室に伺う予定でしたが、コロナの感染状況も芳しくないのでリモートにしていただいた。しばらくブログに掲載してきませんでしたが、書道教室にも引き続き通っていて、百人一首が一通り終わった後は、先生に無理を言っ
旧家の茶室。年明けの工事は昨日から。今日から左官工事が始まります。左官屋さんが用意してくれた茶室の壁のサンプル。引き摺り仕上げの色違い。現場で当てがうと建築主さんより即答で左に決定。躙口の横にも置いてみる。桁と柱の角に当てると、より仕上り後が想像で
新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
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2005年から、ライブドアブログにて「岩崎建築研究室・日誌」というブログをさせていただいてきましたが、この度、はてなブログにて「岩崎建築研究室・日誌II」として再出発することといたしました。まだ設計事務所勤めだった2005年4月にブログを始めて、2007年11月の独立
旧白洲屋敷、後編。廊下の天井には、大きな一枚板がこれでもかと嵌められている。雪見障子の腰。桐板が楕円に刳り貫かれ、赤杉の柾板がはめられる。束の天端をそのままにしない。折り上げ格天井。高さの違う欄間は鴨居揃え。雪見障子、摺り上げ部の詳細。格天井
東福寺正覚庵の特別公開へ。筆塚があることで有名な寺院だが、奥には白洲次郎の父、白洲文平の屋敷を移築した旧白洲屋敷がある。白洲文平(ふみひら/ぶんぺい1869-1935)は、兵庫県三田市生まれ。文平の父、次郎の祖父の白洲退蔵(1829-1891)は神戸女学院の創設者の一人。
八月のお茶のお稽古。寄り付きの床の間には阿似波の団扇。お店は「阿似波(あいば)」ですが、元禄二年(1689)の創業以来代々受け継ぐのは饗庭(あいば)家、現在十代目。絵柄は俵屋宗達の松島図屏風の写し(ネットで調べたら価格176,000円!)。松島図屏風は尾形光琳のもの
マンションフルリノベの茶室計画。工事が進む現場監理の後、仮組が進む大工さんの作業場へ。建築主さん、全体設計者、現場監督さんとともに。作業場の中に、三畳の茶室が組み上がっている!床柱、床框、落掛、相手柱はすべて古材。床柱、床框は栗、相手柱は松。栗と思わ
マンションフルリノベの茶室計画。今日は埼玉の大工さんの作業場にお邪魔して詳細打ち合わせ。京都から送った銘木、銘竹を開封、確認して、使い方の詳細を相談する。京都の銘竹屋さんから送ってもらった竹の数々。落天井の竿縁用の煤竹、掛け込み天井の垂木用の芽付竹、間
計画を進めていたマンションフルリノベの茶室工事。全体の計画はハクアーキテクツスタジオさんが、茶室部分は岩崎建築研究室が担当で計画を進めてきましたが、この度無事契約も済み、いよいよ着工。今日から解体工事です。建築主さんは小堀遠州流のお茶をされていて、以前
八勝館後編、庭の手入れをされている八勝館の方の案内で庭を散策。松の間と梅の間は茅葺き。残月の間に入る躙口。もちろん本歌の残月には躙口はない。広間に入るのに躙口というのは少し違和感。御幸の間は見学できず。8月の見学会に参加しよう。苑内にはいくつも鉄灯
人生の先輩、社中の後輩のOさんにお誘いいただき八勝館へ。Oさんにはこれまで高麗橋吉兆や八日市招福楼など、自分ではいけないような名店に連れて行っていただき、設計者にとって大変貴重な経験をさせていただいています。今はそのご厚意に甘え、ただただ感謝申し上げるだけ
千葉のマンション茶室リフォーム、三日目。柱が立てられ敷居鴨居の取り付けが進む。昨日立てられた床柱に床框、落掛、相手柱がつけられ、床の間周りが組み上った。床框は松の古材。建築主さんとは柳釘について相談。決まりがあるようではっきりしないので、毎回建築主
千葉のマンション茶室リフォーム、二日目。床組みが進む。スライド式炉壇が納まる部分。動かせない火災報知器と、よりによって釜蛭釘の位置がドンピシャ。小間の茶室で掛け込み天井の垂木に丸太を渡して釜蛭を取り付ける例をヒントに解決策を考える。スイッチも移設
2022年8月末にメールをいただき、計画を進めてきた茶室リフォーム。マンションの和室六畳を、30cm床を上げ四畳半と踏み込みにする計画。図面作成、見積書作成、大工さんの日程調整を経て、いよいよ今日着工です。名古屋で別現場の現場監理の後、15:00頃到着。現場に到着す
奈良のKさんにお誘いいただき善田昌運堂さんの初釜へ。前は何度も通るお店ですが、お道具の価格の0が多すぎて私の経済力では一生買い物をすることはないと思うので、こうしてお誘いいただき中に入ることができるのは大変有り難く、嬉しい。Kさんいつもありがとうございます
着物を着てお稽古場の初釜へ。お茶のお稽古を始めて、初めての初釜が2003年だったので、20年が経ち、21回目の初釜。寄り付きのお軸は、景文の柳に鶯。松村景文(1779-1843)は江戸時代後期に活躍した絵師。四条派の祖、呉春(1752-1811)の弟子(かつ27歳下の異母末弟)で
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は、工場の中、マンションの最上階、お寺の中、タワーマンションの一室などなど、11件ほどの茶室の設計に関わらせて頂いた。3月には建築士会
古家改修の料理店。大正十四年築の古家の柱は栂(つが)。通し柱など入れ替えが難しい柱はそのまま使用します。足元に古葛石を入れるためにジャッキアップ中。取り外した柱の断面を見るとほとんどの柱が芯去材で、中には四方柾のようなものも。栂普請といえば関西では高
古家改修の料理店。厨房内の間仕切り壁の足元は水を流して清掃することも多いので、ブロックを積んでモルタル塗りとする予定。若い左官屋さんが夜遅くまでかかって仕上げてくれた。おつかれさまでした。
古家改修の料理店。大工さんによる補強工事が進む。配管に必要な天井裏のスペースを確認しながら、梁の補強を決定する。婆娑羅継。大阪城大手門の柱に見られる継手で、長年謎とされてきましたが、1983年にX線撮影により内部構造が明らかになったとのこと。「それほど難し
古家改修の料理店。土間コンが乾いたら、いよいよ大工さんの工事が開始。レーザーを据えて、建物の傾きやねじれを確認してゆく。矩の手(直角)も悪くなく、きちんと建てられた建物であることがうかがえる。個人的には大正昭和初期がこの手の木造建築の一つのピークなので
古家改修の料理店。今日は土間コン打設生コン車が来て、ホースを伸ばして、コンクリ打設中。既存の柱には堰板を巻いて。
マンションフルリノベの茶室計画。今日は埼玉の大工さんの作業場にお邪魔して詳細打ち合わせ。京都から送った銘木、銘竹を開封、確認して、使い方の詳細を相談する。京都の銘竹屋さんから送ってもらった竹の数々。落天井の竿縁用の煤竹、掛け込み天井の垂木用の芽付竹、間
計画を進めていたマンションフルリノベの茶室工事。全体の計画はハクアーキテクツスタジオさんが、茶室部分は岩崎建築研究室が担当で計画を進めてきましたが、この度無事契約も済み、いよいよ着工。今日から解体工事です。建築主さんは小堀遠州流のお茶をされていて、以前
八勝館後編、庭の手入れをされている八勝館の方の案内で庭を散策。松の間と梅の間は茅葺き。残月の間に入る躙口。もちろん本歌の残月には躙口はない。広間に入るのに躙口というのは少し違和感。御幸の間は見学できず。8月の見学会に参加しよう。苑内にはいくつも鉄灯
人生の先輩、社中の後輩のOさんにお誘いいただき八勝館へ。Oさんにはこれまで高麗橋吉兆や八日市招福楼など、自分ではいけないような名店に連れて行っていただき、設計者にとって大変貴重な経験をさせていただいています。今はそのご厚意に甘え、ただただ感謝申し上げるだけ
千葉のマンション茶室リフォーム、三日目。柱が立てられ敷居鴨居の取り付けが進む。昨日立てられた床柱に床框、落掛、相手柱がつけられ、床の間周りが組み上った。床框は松の古材。建築主さんとは柳釘について相談。決まりがあるようではっきりしないので、毎回建築主
千葉のマンション茶室リフォーム、二日目。床組みが進む。スライド式炉壇が納まる部分。動かせない火災報知器と、よりによって釜蛭釘の位置がドンピシャ。小間の茶室で掛け込み天井の垂木に丸太を渡して釜蛭を取り付ける例をヒントに解決策を考える。スイッチも移設
2022年8月末にメールをいただき、計画を進めてきた茶室リフォーム。マンションの和室六畳を、30cm床を上げ四畳半と踏み込みにする計画。図面作成、見積書作成、大工さんの日程調整を経て、いよいよ今日着工です。名古屋で別現場の現場監理の後、15:00頃到着。現場に到着す
奈良のKさんにお誘いいただき善田昌運堂さんの初釜へ。前は何度も通るお店ですが、お道具の価格の0が多すぎて私の経済力では一生買い物をすることはないと思うので、こうしてお誘いいただき中に入ることができるのは大変有り難く、嬉しい。Kさんいつもありがとうございます
着物を着てお稽古場の初釜へ。お茶のお稽古を始めて、初めての初釜が2003年だったので、20年が経ち、21回目の初釜。寄り付きのお軸は、景文の柳に鶯。松村景文(1779-1843)は江戸時代後期に活躍した絵師。四条派の祖、呉春(1752-1811)の弟子(かつ27歳下の異母末弟)で
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は、工場の中、マンションの最上階、お寺の中、タワーマンションの一室などなど、11件ほどの茶室の設計に関わらせて頂いた。3月には建築士会
古家改修の料理店。大正十四年築の古家の柱は栂(つが)。通し柱など入れ替えが難しい柱はそのまま使用します。足元に古葛石を入れるためにジャッキアップ中。取り外した柱の断面を見るとほとんどの柱が芯去材で、中には四方柾のようなものも。栂普請といえば関西では高
古家改修の料理店。厨房内の間仕切り壁の足元は水を流して清掃することも多いので、ブロックを積んでモルタル塗りとする予定。若い左官屋さんが夜遅くまでかかって仕上げてくれた。おつかれさまでした。
古家改修の料理店。大工さんによる補強工事が進む。配管に必要な天井裏のスペースを確認しながら、梁の補強を決定する。婆娑羅継。大阪城大手門の柱に見られる継手で、長年謎とされてきましたが、1983年にX線撮影により内部構造が明らかになったとのこと。「それほど難し
古家改修の料理店。土間コンが乾いたら、いよいよ大工さんの工事が開始。レーザーを据えて、建物の傾きやねじれを確認してゆく。矩の手(直角)も悪くなく、きちんと建てられた建物であることがうかがえる。個人的には大正昭和初期がこの手の木造建築の一つのピークなので
古家改修の料理店。今日は土間コン打設生コン車が来て、ホースを伸ばして、コンクリ打設中。既存の柱には堰板を巻いて。
古家改修の料理店。土間コン打設に向けて防湿シートが施工された。いよいよコンクリ打設。
古家改修の料理店。配管工事が終了したら土間コンクリート打設の準備。堰板を立て、地面をならしてゆく。
桂離宮と修学院離宮の写真を整理していて、樋受けの写真がいくつか見つかったのでまとめておく。桂離宮笑意軒の樋受け修学院離宮楽只軒の樋受け修学院離宮寿月観の樋受け竹の樋をつけるときには、樋受けも原寸を用意したりするので、今後の参考に。
茶の湯展@京博へ。いつか行こうと思っていたけど、結局終了前日に滑り込み。お茶のお稽古の後に。私にとってはお茶のお稽古の一環でもあり、設計の仕事の一部でもあり。とにかく名品がたくさん出ていて、これまでにどこかの美術館で見たなあというものもちらほら。茶碗
古家改修の料理店。U字溝が設置されたら、そこへ向けての配管の工事。台下冷蔵庫のドレンや舟型シンクの排水をU字溝へと流す。給水、給湯、ガスなども所定の位置へ配管してゆく。配管工事が終了したら、建築主さんと厨房器具屋さんと最終チェック。水道屋さんの、図面