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彼は最後に微笑んだ81
こんなことってある? あの後エルヴィンはひたすら頭の中でぐるぐると思っていた。 え、ほんとに、こんなことって、ある? まさか自分が同性のそれも友人を好きになるなんてと、それだけでも驚きだというのに、ニルスもエルヴィンのことを好きだなどと、
2022/10/31 08:00
彼は最後に微笑んだ80
待ってと言われたものの、ニルスはそれ以上何も言ってこない。だが腕をつかまれたままなので逃げ……切り抜けることもできない。「……あの、ニルス……?」 何か言
2022/10/29 08:00
彼は最後に微笑んだ79
言語化できないような、今エルヴィンが味わっているとてつもない動揺なり何なりをこの一見感情を母親の腹の中に置き忘れてきたかのような男が度々していたと思うと、状況が違えばもしかしたらそれなりに笑えたかもしれない。多分エルヴィンなら笑うよりは興
2022/10/27 09:00
それは、桜のような恋39
*R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
2022/10/25 08:00
それは、桜のような恋38
告白し、晴れて二人は恋人同士となった。翌日から冬休みだったのもあり、ほぼ毎日のように会って過ごした。 水琴は部活があるし、春海はアルバイトがあるので丸一日一緒にいる日はそう多くなかったものの、少しの時間でも会ってとりとめのないことを話した
2022/10/23 08:00
それは、桜のような恋37
案の定、教室内へ入ると水琴にキスのことを聞かれた。いつもハキハキしている水琴が言いよどんでいる様子はとても珍しく、状況が違えばそんな水琴も新鮮でよかったかもしれないと、余裕などないくせに春海はほんのり思った。 だが繰り返すが、とにかく今は
2022/10/21 08:00
彼は最後に微笑んだ78
とにかく一度あげたものを返すなんてしないで、とリックは苦笑してきた。「でもそれじゃあ、あまりに宝の持ち腐れ……」「宝じゃないよ。単に俺が君にあげたお守り。お守りは確かに肌身離さず持ってるほうが効果あるだろけど、身に着けてなくても大事にして
2022/10/19 08:00
彼は最後に微笑んだ77
ニルスが差し出してくれた手を、本当ならばエルヴィンはいそいそと取る気でいた。 自覚したのだ、正直手を握るだけでなく触れるだけでも嬉しい。好きならば、機会があればすかさず逃さずひたすら触れたいはずだ。少なくともエルヴィンはそうだ。というか男
2022/10/17 08:00
彼は最後に微笑んだ76
少しの沈黙のあと、また何やら考えていたらしいエルヴィンが「なあ、ニルス」と呼びかけてきた。「うん」「自分や家族のために奮闘する時間を与えられた後、さらに自分のその、何だ、えっと、欲望かな? を満たそうって思ったらやっぱ神様は怒るかな」 頭
2022/10/15 08:00
それは、桜のような恋36
ずっと終業式の後にはっきりしようと心に決めていたというのに、いざ当日になると水琴は何もなかったことにしたくて仕方なかった。 いつから自分はこんなに弱くなってしまったのだろうと少し信じられない気持ちになりつつ、水琴は気合を入れて春海に「話あ
2022/10/13 08:00
それは、桜のような恋35
水琴はどう思っているのだろう、と春海は春海で不安を抱えていた。 思わずキスしてしまったものの、次の機会にはわかっていてやった。だが水琴は拒否してこなかった。少なくとも抵抗されていない。春海からしたとはいえ、それをかろうじてでも受け入れてく
2022/10/11 08:00
それは、桜のような恋34
じゃあ、またねと笑いかけてきた後で、春海は水琴にキスしてきた。水琴も当たり前のようにそれを受ける。 そろそろダウンジャケットを着て部活帰りにはホットコーヒーと肉まんが欲しくなる季節がやってきている。見上げればあの桜の木も枝ばかりとなり、も
2022/10/09 08:00
彼は最後に微笑んだ75
大広間にいる時からエルヴィンを目で追っていたニルスは、エルヴィンがニアキスの妹と踊った後に庭園の方へ歩いていく様子に気づいて後に続いた。 リックについているとはいえ、さすがにこういった場ではむしろ離れている。リックだけでなく王族優先ながら
2022/10/07 08:00
彼は最後に微笑んだ74
とにかく自覚してしまった以上、どうにかしたいと思うのは真っ当な成人男子として致し方ないことだとエルヴィンは思った。 ラウラはきっとニアキスと幸せになる。デニスもきっと以前のようなことにはならない。 なら、これからは自分のことも少しは考えて
2022/10/05 08:00
彼は最後に微笑んだ73
ベンチに腰掛け、ぼんやりとラウラのことなどを思っていると人の気配を感じ、エルヴィンは顔を見上げた。 そこにはニルスがいて、ほんの少し首を傾げるようにしてエルヴィンを見ている。「ニルス」「隣、いいか」「もちろん」 笑いかけ、少し横へ移動する
2022/10/03 08:00
それは、桜のような恋33
やってしまった。 終わった。絶対これ、終わった。 唇をようやく離しながら、春海は内心頭を抱えるどころか全身もんどり打っていた。実際でもそうしたいくらい狼狽えていた。 どうしよう。どうしたらいい? まるで今までキスすら経験がなかったかのよう
2022/10/01 08:00
2022年10月 (1件〜100件)
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