読書感想:『日本文化の論点』 (ちくま新書)〜サブカルチャーで変わる社会。発信者が問われる未来とは〜
製造物でもなく、農作物でもない。 目には見えないけど、相手が夢中になってくれているもの。 それが、世界から見た日本の新たな文化=サブカルチャーだった。 日本の文化を世界に。 そんな動きが活発だった2013年に発売されたのがこの一冊。 世界に認知されるまでにになった日本の新たな文化と、その文化によって変容している日本社会を、批評家・宇野さんが様々な論点から気づきを掘り出していく。 今でこそ、苛烈でどストレートな言葉を投げかける宇野さんだが、この当時はサブカルチャーオタクに近いポジションだったらしい。 サブカルチャーにどっぷり浸かっているが故のソフトな文調やライトな行動は、共感しやすい反面、鋭さが…
2020/08/24 22:30