読書感想

読書感想

思う壺。読書感想『高熱隧道』 吉村昭 黒部峡谷で昭和11年から始められたダム建設にともなうトンネル工事の記録文学。当時はもちろんハイテク設備・機材などない時代に、人力とダイナマイトでがむしゃらに掘り進めるしかなかった。とりわけ黒部峡谷の自然は未知であった。自然の猛威に坑道作業は難行した。温泉の高熱との闘い、雪崩、ダイナマイトの操作など思いもよらぬ事故、災害で死傷者は恐るべき数に上った。 当時の戦時...