思う壺。幕末とニヒリズム、雑感

思う壺。幕末とニヒリズム、雑感

「思う壺。」 実存と宗教の問題 実存するということは、実存論的にはつねにすでに空無であることは明瞭だが、実存的には、無明のうちに埋没している事態を言う。つまりわれわれは空というものを「知っている」、にもかかわらず、空から目をそらして、目の前の事物に埋没して、その空を「忘却し」ながら日々生きている。 実存はつねに何かにかかわずらって生きるほか術がない。それは空無を逃れているあり方を端的にかつ如実に...