7才の女の子、フヂちゃんの、ちょっと不思議な日常と、奇想天外な物語を織り交ぜた、イラスト物語。
絵本の絵の様な木の玩具、「絵本玩具」の研究開発のサイトhttp://yama-dori.jp/を運営しながら、玩具のイメージとリンクした、イラストストーリーを、ブログで発表しています。 エロ、グロ、萌えには全く縁の無い、片隅のサブカルチャー漫画です。
いっぽう、カワセミ号のお腹から船の中に吸い込まれたフヂちゃんは、暗い穴の通路を抜けて、奇妙な部屋の天井から下に落ちました。 先に吸い込まれた荷物...
フヂちゃんを、悲鳴ごと呑み込んだカワセミ号は、貨物ハッチを閉じました。 魔女:「総員乗船、配置に付け。」 手下達は、次々にカワセミ号の船内...
男:「お嬢ちゃん、良く覚えてたねぇ。」「古本町の駅で、一緒に電者に乗ったねぇ。」 フヂちゃん:「そのタバコの変な臭いで思い出したの。」「オジサン...
涙の溢れる眼で、改めて男の顔を見たフヂちゃんは、その容貌の異様さに気が付きました。男の眼が、まるで渦巻き模様のように見えるのです。涙のせいかと思いまし...
フヂちゃんは魔女の手下、ソデムの姿になっています。魔女が魔法をかけたに違いありません。フヂちゃんは魔女の奴隷として、一生働かされるのでしょうか? ...
フヂちゃんは、ザアザアと騒がしい葉擦れの音に、目を覚ましました。 身体を動かそうとすると、少し自分の身体でないような、感覚です。そういえば、自分...
元の姿に戻った魔女は、口の中をモゴモゴと動かすと、左手のひらにプイと、何やら小さな物を吐き出しました。 そしてそれを右手でつまんでから、しげしげ...
怪鳥は、延びる牙の触手を使ってフヂ鳥を捕まえて、それからしばらく飛んでから、森の中に降りていきました。 フヂ鳥は森の木の根元のウロの、落ち葉の布...
ヒゲツルミのリーダーを襲った牙は、怪鳥の頭から延びた触手の一つでした。 牙の生えた触手はリーダーに噛み付き、そのまま哀れな鳥を怪鳥の口元に運びま...
ヒゲツルミのリーダーは、少し高い空の上を飛びながら、仲間達に指示を出していた。 リーダー:「そいつの下げてるカバンを、喰いちぎってやれ!」 ...
フヂ鳥のそばを、数羽のヒゲツルミが急降下してすり抜けた瞬間、フヂ鳥は体中に鋭い痛みを感じた。 フヂ鳥:「キュイッチ!(痛い!)」 ヒゲツル...
いっぽうフジ鳥(ふじちょう)は、魔法の森の西の空深く目指して飛び続けています。 翼の羽ばたきも、生まれた時からそうしてきたかのように、自由に使い...
司令所:「巡視3号、こちら、司令本部」「緊急捜索命令」 司令所:「捜索目標は女の子、名前はフヂちゃん」 司令所:「現在は、魔女の魔法で鳥に...
レンジャー:「おそらく、魔女に使われていたというソドム達が、命を吸い取られた子供達の成れの果てでしょう。」 お父さん:「ああ、大変だ。」「早く、...
フヂちゃんの父さんと、母さんが、我に返った時には既に、ボタンの魔女の姿は消えていました。大勢居た筈の手下のソデムの姿も見えません。 お父さん:「...
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