湧き上がる感情の真実・・子抱き土偶雑感 (2/10 五感と縄文時代 )
縄文時代の土偶。日本の考古学は明治時代から始まるが、一般には女神像と言われることが多い。国宝の土偶などほれぼれするものもあるが、例えば巻頭の東京都の子抱き土偶を見ると、まず、この像をご覧になった多くの方は、母の子に対する無条件の愛や子の母に対する無条件の信頼を思い出したりし、深い感動を覚えるのではないだろうか。そして、それが約5000年前、つまり150世代とか200世代くらい引き継がれていることを知ると、さらに感動するかもしれない。しかし、この像をじっくり見ると、何か変な部分がいくつか見つかる。ある考古学者は、単なる女神像ではなく人間以外の生命体=精霊もかたどっているのではないかと言われていたが、たしかにそういう見方もあるかもしれない。もともと、神仏の像は人智の及ばぬものとし、偶像崇拝に疑問を投げかける先...湧き上がる感情の真実・・子抱き土偶雑感(2/10五感と縄文時代)
2025/03/05 07:20