オリジナルBL小説。ハッピーエンドのみ。性的描写が入るので18歳未満立入禁止。不定期更新
天才空手少年と俺様ピアニストの恋「あの月の下で」 ウルフドッグ×リーマン「アラカワ(仮)君と俺」 借金のカタに売られたへこたれないサクラとヤクザの恋「サクラシリーズ」 が割とご好評いただいた話です。
涙目で見上げたら、郁人さんが笑いを堪えて、馬鹿にしたような顔で見返してきた。「お前なァ。変な声出すんじゃねえよ」完勃ちのくせして、息も荒げず冷静な声の郁人さんに言われたから、急激に羞恥が湧き起って頬が熱くなった。ちょっと弄られただけで俺ばっ
「0時半だ」俺の独り言が聞こえたらしくて、キッチンの方から姿を現した郁人さんが教えてくれた。結構前に帰ってきたみたいで、すでに着流しに着替えている。「あ・・・夕めし」「置いてあったの適当に食ったからいい」そのまま起き上がろうとしてた俺のとこ
橘川から電話が掛かってきたのは、2月半ばの夕方だった。「あれ、こんな時間に珍しいな」橘川は部活で忙しいから、大抵夜遅くにメールしてくる。声を聞くのは久しぶりだ。嬉しくなって通話ボタンを押した途端、『・・・佐倉・・・助けてくれ・・・っ』切羽詰
レイはまるで月のように綺麗だと、いつも思う。むしろ暗闇の中にあって輝きを際立たせ、凍える道を照らしてくれる。「参るね、ほんと。ダメだよ、他所でそんな顔しちゃ」苦笑しながら、レイがそんなことを言っているが、意味がよく分からず困った顔をしている
城に戻ると、ユーリは待ち構えていた「鬼より怖い」という家庭教師によって、部屋に連れ戻されていった。城を出て行くハクを見かけて、勉強を抜け出してきたらしい。ユーリの泣きそうな顔を見て、気の毒に・・・。と同情したが、ハクも立場は同じだ。レイが静
アンソロジー桃源郷の「翡翠の翼」続きssです。城の広大な敷地内にある東の湖は、レイに連れてきてもらってからというもの、ハクの気に入りの場所だ。城の中に居ると、常に王族付きの女官が傍に居て、なにくれと世話をしたがり、トイレに入るのですら一緒に
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