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太陽恐怖症の蟻
「最近、私は人工知能に書かせた小説を読んでいるのですよ。人工知能は人間の小説家が書きたがらないような内容の作品でも文句を言わずに作成してくれますからね」 …
2024/06/23 08:59
知性が宿った椅子
2024/06/16 08:57
アンパンを讃える小説
「最近、人工知能に小説を書かせているのですよ」 「どのような小説を書かせているのですか？」 「美味しいアンパンを食べて感激したのでアンパンを讃える小…
2024/06/09 08:58
人工知能に小説を書かせた
「最近、人工知能に小説を書かせたのですよ」 「どのような小説を書かせているのですか？」 「平和で人間同士の諍いがない世界を描いた作品にしてくれと人工知…
2024/06/02 08:57
自動車を運転していた
二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。 「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、人間が自動車を運転していた時代があったのだ…
2024/05/26 08:54
娯楽が少なかった
二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。 「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、当時は娯楽の数が今よりもずっと少なかったみ…
2024/05/19 08:57
夜の場面が多い
二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。 「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、夜の場面が妙に多いという共通点があるようだ…
2024/05/12 08:59
昔の人々の恋愛事情
二人の生徒達が下校途中に歩きながら話し合っていた。 「このところ、僕は昔の人が書いた小説を読んでいるのだけど、彼等は恋愛をする際に色々な制約で自分達の行動…
2024/05/05 08:57
性行為をしたい
道端で二人の老人達が世間話をしていた。 「最近、少子化問題の対策を政府が発表しましたね」 「そうですか。どのような対策なのですか？」 「公の場で『性…
2024/04/28 08:57
海までの路線
道端で二人の老人達が世間話をしていた。 「そういえば、最近、海までの路線が新しく開通したらしいですね。あなたはその列車に乗りましたか？」 「この街の駅…
2024/04/21 08:58
深海まで歩いた
老人がかつて経験した長い旅について話していた。 「昔、私は買ったばかりの潜水服を着て意気揚々と海の中に入っていった。海底を適当に歩いていけば別の大陸に行…
2024/04/14 08:58
遠くにあるはずの空
馬の背に乗って仲間達と旅をしていて海岸に辿り着いた。海に出る予定などなかったので進行方向を間違えていたらしいと仲間達と話し合ったのだが、せっかく初めて海に来…
2024/04/07 08:59
海の変な臭い
馬の背に乗って仲間達と旅をしていて海岸に辿り着いた。海に出る予定などなかったので進行方向を間違えていたらしいと仲間達と話し合ったのだが、せっかく始めて海に来…
2024/03/31 08:58
旅行に行きたくなる理由
男と女が喫茶店でコーヒーを飲みながら話し合っていた。 「時々、疑問に思うのだけど、どうして君はよく旅行に行きたくなるの？僕はどこか遠くに行きたいという欲求を…
2024/03/24 08:58
旅先で注目された夫
旅先のホテルで壁に設置されている鏡の中を覗き込んでいる夫に妻が問い掛けた。「どうしたの？自分の姿が気になるの？」 「ああ。この辺りの道を歩いていたら通行人か…
2024/03/17 08:59
これからの世界
夫婦が居間でソファに座っていた。テレビでニュースが放送されていた。 「これからの世界はどうなっていくのだろう？」と夫がテレビ画面を見ながら呟いた。 「あなた…
2024/03/10 08:59
投資詐欺
夫婦が居間でソファに座っていた。テレビでニュースが放送されていた。 「本当にこんな馬鹿みたいな投資詐欺に騙される間抜けな人間達が世界中にたくさんいるのかと思…
2024/03/03 08:59
五年は長い
夫婦が居間でソファに座っていた。テレビでニュースが放送されていた。 「この犯罪者に課せられた刑期は短過ぎるね。たった五年の懲役刑は罰として甘いよ」と夫がテレ…
2024/02/25 08:58
重量感があるソファ
休日に妻と一緒に家具販売店でずらりと陳列されているソファを見物していると店員が話し掛けてきた。「どのような商品をお求めでしょうか？」 「重そうなソファばかり…
2024/02/18 09:03
安定感がある椅子
休日に妻と一緒に家具販売店でずらりと陳列されている椅子を見物していると店員が話し掛けてきた。「どのような商品をお求めでしょうか？」 「どの椅子も不安定そうね…
2024/02/11 08:58
老人の椅子
「そもそも、あなたはどうして椅子に座っていたのですか？」と警察官が質問してきた。 「長時間に渡って歩いていたので足がかなり疲れていたのですよ。それで、路上に…
2024/02/04 08:59
蟹の顔
「そもそも、あなたはなぜ浜辺を歩いていた生き物を蟹であると判断したのですか？」と警察官が質問してきた。 「脚の数が多かったのですよ。だから、蟹だろうと思った…
2024/01/28 08:58
蟹の死骸の夢
明け方に夢を見た。 私は学校の廊下を歩いていた。休み時間のようで周りにはたくさんの生徒達が行き交っていた。私は廊下の先に人集りが出来ていると気付き、そちらに…
2024/01/21 09:00
反対語の夢
明け方に夢を見た。 私は学校の廊下を歩いていた。こちらに話し掛けてきた同級生の発言の内容をまったく理解できなかったので私は当惑して現実世界ではないようだと察…
2024/01/14 09:00
煮たった湯の音
今日は翻訳機の調子が悪いようである。一時的な異常に過ぎないのだろうか？それとも、修理が必要な状態になっているのだろうか？しかし、今はその問題について考えるべ…
2024/01/07 08:59
敬語の翻訳
「先方が使用している言語には敬語が存在しません。ですから、この手紙を翻訳すると敬語をすべて省略した文章になりますが、構いませんか？」と翻訳機械が尋ねてきた。…
2023/12/31 08:53
星の翻訳
「先方が使用している言語には星という単語が存在しません。ですから、この手紙の文章は内容を完全には翻訳できません」と翻訳機械が言ってきた。 まさか星という単語…
2023/12/24 08:54
鳥の翻訳
「この手紙の文章に登場する鳥の種類は何ですか？」と翻訳機械が尋ねてきた。 「遠くから見ただけだから種類まではわからないよ。そのつもりで翻訳してくれ」と私は指…
2023/12/17 08:44
鳥語
この群島の公用語は土着の古語、外来語、鳥語という三つの要素から成り立っている。この群島は大海原の真ん中にあり、昔から他の言語圏との交流が少なかった為に個性的…
2023/12/10 07:42
動物達と同じ言語の世界
前世でトラックに撥ねられ、記憶を保持したまま異世界に赤ん坊として転生してから数十年が経っている。こちらの世界での生活にはそれなりに慣れてきたつもりなのだが、…
2023/12/03 07:51
怒りがない世界
前世でトラックに撥ねられ、記憶を保持したまま異世界に赤ん坊として転生してから数十年が経っている。こちらの生活にはそれなりに慣れてきたつもりなのだが、今でも私…
2023/11/26 09:07
蛙のような声の世界
前世でトラックに撥ねられ、記憶を保持したまま異世界に赤ん坊として転生してから数十年が経っている。前世の記憶があるせいか、今でも私は自分の声に違和感を覚えてい…
2023/11/19 07:47
七進法の世界
前世でトラックにはねられ、記憶を保持したまま異世界に転生してから数十年が経っている。前世の記憶があるせいか、今でも私が発する言葉には多少の訛りがあると周りの人…
2023/11/12 08:58
恐竜人類の世界
前世でトラックにはねられ、記憶を保持したまま異世界に転生してから十年程が経っている。この世界の人類は鼻が目よりも高い位置にある。この世界の人類は類人猿から進化…
2023/11/05 08:46
目と鼻の位置が逆
二人の少年が肩を並べて同じ宇宙人図鑑を見ていた。 「この宇宙人は人間に似ているね」 「他の宇宙人達と比べると人間に似ているけど、目と鼻の位置が逆になっている…
2023/10/29 08:58
心臓が二つある蛸
二人の少年が肩を並べて同じ海洋生物図鑑を見ていた。 「この蛸には心臓が二つあると書いてあるよ。普通の蛸は心臓が三つあるらしいけどね」 「本当だね。でも、心臓…
2023/10/22 09:00
ぽ猿
二人の少年が肩を並べて同じ哺乳類図鑑を見ていた。 「この猿は口を丸く開けているね」 「『ぽ』と鳴きそうだね」 「『ぽ猿』という名前らしいよ」 「やっぱり『ぽ…
2023/10/15 08:58
図鑑で見掛けた猿
夢の中で公園のベンチに座っていた。私は自分が夢を見ていると気付いていた。周りの景色に見覚えがあると感じていたが、どこの公園で見掛けた光景が再現されているのか…
2023/10/08 09:05
蝉を飼っている男
夢の中で公園のベンチに座っていた。私は自分が夢を見ていると気付いていた。周りの景色に既視感を覚えていたが、どこの公園で見掛けた光景が再現されているのかわから…
2023/10/01 08:59
方言がない蝉
新学期が始まったばかりの教室で二人の生徒達が休憩時間中に話し合っていた。 「そういえば、君は夏期休暇中はどこかに旅行に出掛けていたの？」 「ああ。親の実家に…
2023/09/24 08:59
蝉を体験するべき
「ねえ。君は既に蝉を体験したかね？僕は動物意識体験機械を利用して色々な動物の意識を体験したが、蝉になると大きな声を発するだけで心地良い達成感を得られるよ」 …
2023/09/17 08:29
鼠を体験するべき
「ねえ。君は鼠を体験したかね？僕はこの間、動物意識体験機械で鼠を試してみたのだけれど、とても充実した気持ちになれたよ。寿命が短い生き物だから一秒たりとも無駄…
2023/09/10 09:02
仲間の死体の始末
屋根の上に立っている二羽の鴉達が庭に落ちている鴉の死体を見下ろしながら話し合っていた。 「どうする？」 「どうもこうもないよ。あれは確実に死んでいるよ。どう…
2023/09/03 08:58
人間達は足が太い
朝、二羽の鴉達が民家の屋根の上に立ち、停留所でバスの到着を待っている人間達の姿を見下ろしながら話し合っていた。 「また今朝も人間達があの場所に立っているよ」…
2023/08/27 08:59
人間の死体
朝、二羽の鴉達が民家の屋根の上に立ち、停留所でバスの到着を待っている人間達の姿を見下ろしながら話し合っていた。 「ほら。あそこに立っている人間は随分と大きく…
2023/08/20 09:00
名前の刺青
夜、枕元で会話をしている二人組の声が聞こえてきたので私は意識が覚醒した。かなりの早口だったが、発音が明瞭なので言葉の内容は聞き取れていた。 「ほら。この死体…
2023/08/13 09:00
足に刺青が彫ってある
二人の少年達が巨大な老人を見ながら話し合っていた。 「この老人は足に刺青が彫ってあるね。これはこの老人の氏名なのかな？だとすると、随分と珍しい名字だよね。こ…
2023/08/06 09:00
巨大な老人の咆哮
二人の少年達が巨大な老人を見上げながら話し合っていた。 「老人が吠えているね」 「何を言いたいのだろう？」 「ただ、吠えたくなったから吠えたのだろう。意味な…
2023/07/30 06:50
巨大な老人になりたい
二人の少年達が巨大な老人を見上げながら話し合っていた。 「僕はこの老人よりももっと大きな老人になりたいよ」 「それは随分と欲深い発言だね。この老人よりも巨大…
2023/07/23 08:59
背が高い同級生がいた
同窓会で二人の老人達が話し合っていた。 「僕達の同級生にとても背が高い男がいただろう？」 「ああ。いたね。名前は思い出せないけど、あの男は本当にずば抜けて背…
2023/07/16 08:59
神様に話し掛けられたか？
同窓会で二人の老人達が話し合っていた。 「君はもう神様に話し掛けられたか？」 「いいや。君はどうなの？」 「僕もまだだよ」 「そもそも本当に神様は僕に話し掛…
2023/07/09 09:00
雨が好き
同窓会で二人の老人達が話し合っていた。 「君は雨が好きか？」 「ああ。好きだよ。この雨ばかり降っている土地で産まれたら雨を好きになれないと人生が不幸になるば…
2023/07/02 08:22
止まない雨はありません
「止まない雨はありません。人間は同じ刺激を受け続けると慣れて感覚が麻痺するのです。ですから、永遠に美しいと感じられる美術品は存在しません」と美術商は断言した…
2023/06/25 09:00
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