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ドストエフスキイの「永遠の夫」の解読
本日2024年5月16日はペラゴス 勉強会です。倉橋健一さんとやりやってきました。 レジュメはよく読むと面白いので、読んでください。 高木敏克ドスト...
2024/05/16 23:36
ドストエフスキイの「永遠の夫」の解読高木敏克 はじめに 「永遠の夫」は1870年に「悪霊」とともに起稿されているが(レーニンが生まれた年)、処女作「貧...
隣の部屋
隣の部屋 いきなりこの部屋にたち現れたのは全裸の若い女性でどうも学生らしい白い壁の前にあらわれた肌は茶色でそれが彼女の色で陰りの部分にだけメラニン色素が...
2024/05/04 10:09
暗闇堂々
暗闇堂々 暗闇に堂々と泥棒が入ってきたらしい昔の泥棒は泥の中を棒でかき回しながら入ってきたと書いてあるが今の泥棒はスポットライトで闇をかき分けながらやって...
2024/05/04 10:06
夢が思い出す
夢が思い出す 夢を思い出しきれずに夢の断片だけで物語が失われるのは年のせいなのかと思う夢覚めの時思いだせない記憶というのははたして夢なのかそれよりもなぜ...
2024/05/04 10:02
河の匂い
その日わたしが帰宅してドアを開こうとした時のことであった。いきなり隣のドアが開いた。おどろいた女の目がじっとわたしを見ていて離れない。そこまで驚かせてす...
2024/04/21 07:04
さび
さび錆は赤く浮かんで見えるがその裏には黒い錆が沈んでいる浮いた女に沈む男も浮いた分だけ沈んで錆びているので浮いた分だけでなく沈んだ分も掘りださなければなら...
2024/04/20 07:09
岬工場
岬工場 高木敏克 薄暮が迫ってくると遠くに光が点りはじめる。小さな光が命の在りか示すのだが、岬の闇がまっすぐ伸びて島につなが...
2024/04/20 06:50
風の闇をのぞけ
風の闇をのぞけ 村上春樹の「風の歌を聴け」のはじめのほうに野井戸の闇を覗く少女が出てくる。実は風の歌はそこから聴こえてくるのだ。その穴はぽっかり空いた心の...
2024/04/16 05:10
作品の根拠
今日は神戸珈琲物語で長田高校の先輩詩人に会ってきました。甲子園出場記念の帽子をプレゼントして戴いた。詩の根拠について楽しい語らいの茶話会となりました。大阪...
2024/04/01 02:27
遡航時間
宮川に沿ってその家に行く途中に何本かの橋が架かり道から浮いたように高くこんなに浮いたり沈んだりして下には鉄筋の骨が埋まっている 風に晒されて地表は柔らかく...
2024/03/20 22:18
六甲
六甲耳鳴りのする高度でヒルクライマーたちが蝶々を追っている雷雲が追ってくる山肌を包むように包囲しようとして包囲されていたのだたしかに山は鳴っている解放区な...
2024/03/16 10:31
琴掛柳
琴掛柳の影にはいくつかの死角があり止まったままの時間に躓くことがある空とともに私が映る床屋の水盤に鋏が解体されてふたつのナイフになる 風の吹く砂漠は布に...
2024/03/09 03:46
黒い羊
あまりにも寒いので毛皮をかぶり羊になろうとした時のことであった若い時の革ジャンは記憶だけが重かった結末しか覚えていない悪夢のように 現実のような夢というも...
2024/03/09 03:38
シナトラ・バー
詩の会も終わって、二次会も終わって、地下鉄山手線の入り口で解散になった時に、シナトラに行かない?とサユリはいったのでみんなが振り向いた。黙って消えればよい...
2024/03/09 02:48
水脈調査員
風景の隙間では記憶の世界から夢の世界に時間が流れて南の銀色の海は朝から傾いている この乱雑な再開発の斜面の神戸にも山村の名残の坂道が続...
2024/03/08 22:12
2024/03/06 19:10
ライダー
高橋は蛇の木峠のトンネルを出たところで右目の端に黒い石積みのダムを見つけて目が眩み、ハンドルを切り損ねて車体をバウンドさせて横転し、バイクは空中に舞い、...
2024/02/28 09:28
闇族
ドライブウェイを登ってくる時には確かに見えていたのに、下るときにはなぜか見えなくなる石積みのダムがある。老人の話によると、その昔その谷には山間の部族がひっ...
2024/02/28 09:23
ドゥニーズの部屋
ドゥニーズの部屋 水滴が玉になって転がるようなパリジェンヌのフランス語は耳に届くだけではなく胸に響く快さをもっている。ドゥニーズが喋るとそれだけでフランス...
2023/10/21 18:00
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