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瓦礫砂漠
瓦礫砂漠 砂漠にサイクリストが足をつく見渡せば地平を瓦礫が覆っているタイヤは砂に沈むが瓦礫は超えるのでたいていの道は瓦礫砂漠に描かれる...
2023/05/26 15:52
沼島
沼島 白骨に夜行貝が静かに語り始める寒天状の午後孤島ではビニール傘が全員にゆきわたる少女たちが拝むのは海底から立ち上がる立石やがてそれを中心に空が回り始め...
2023/05/15 10:54
河面
河面 なまぬるい水が寒天のうすみどりで固まり少年は真っ逆さまに閉じ込められている水底に潜んで川海老を見上げると川面に自分の顔が映っている 水中の緑より夜の...
2023/05/15 10:51
銀行の廊下
銀行の廊下 高木敏克銀行の廊下の突き当たりに古い水槽がありなまぬるい水が寒天の薄緑色に固まり長い藻が水面までのびる無名の昼過ぎ初老の男が茶柱のように立たさ...
2023/05/14 17:23
樹の記憶
樹の記憶 髙木敏克 森は脳の形をしていて鳥たちは森に記憶している森は考えることができるので老人は森に近づき樹になりたがる 島から渡っ...
2023/05/14 16:22
成層圏
成層圏 立体地図を片手に私は朝の散歩をする切り通しの橋の下をわたしは流れ透視する地図と風景をかさねて百閒の二の足を踏まない三の足で歩いてゆく&n...
2023/03/27 09:29
水蜘蛛
水蜘蛛 わたしが生まれた谷は東にひらけ銀色の湾が太陽をはねかえしていた城は遠く時間のかなたにあり水脈の水時計が時をおとして城はもうも...
2023/03/27 09:26
銀行の廊下 高木敏克銀行の廊下の突き当たりに古い水槽がありなまぬるい水が寒天の薄緑色に固まり長い藻が水面までのびる無名の昼過ぎ初老の男が茶柱のよ...
2023/03/27 09:18
水蜘蛛 わたしが生まれた谷は東にひらけ銀色の湾が太陽をはねかえしていた城は遠く時間のかなたにあり水脈の水時計が時をおとしてもうもどらない 水に沈み土に沈...
2022/11/23 13:22
霧
霧 窓の外には微かに海と島影が見えていた。その影が島のものなのか半島のものなのか、Rにはわからなかった。山から降りてきた冷気が海峡の温かい海面の上で大量...
2022/10/23 07:56
風景の割れ目
風景の割れ目 髙木敏克 確かに、私はあのダムを見過ごしています。高速道路では脇見運転は危険だし、あのダムが私...
2022/10/23 07:44
グリングラス
グリングラス 「自由は隠さなければ得られないようです。すべての本分は隠れて果たさなければならないようです。つまり、すべては裏作業ということです。逆にいいま...
2022/10/23 07:38
ブルーブラック
ブルーブラック 髙木敏克 闇の向こう側では、窓の中で少年が鴉の顔に見入っていた。乾き切...
2022/10/23 07:23
星の丘 猫の谷
星の丘 猫の谷 谷から見上げると空は紫色に燃えているように見えた。鳥の群れがねぐらを捜して飛んでいった。丘陵地帯の丘の一つがまるで手つかずの自然林のまま...
2022/10/23 07:18
無花果
無花果 この町では光がどこまでも染み込んでいるように見えた。大地までも光を含んで赤く見えた。物陰には闇の換わりに藤色の気体が立ち込めているように見えた。...
2022/10/23 07:07
月と泳ぐ
月と泳ぐ 髙木敏克 懐かしい光に照らさ...
2022/10/19 11:51
月に酔う
月に酔う 髙木敏克 ...
2022/10/18 06:55
等高線
等高線 高木敏克 獣道のような狭くて荒れた林道から斜めに下ったところで道はアスファルトになったが、海まで滑落...
2022/10/16 07:56
風景の隙間
風景の隙間(1) それは、いくつかの台風が通り過ぎ、急に寒くなりはじめた秋口のことだった。いかにも曖昧な風体の青年が、なんとなく自分に似た性格の不思議な街...
2022/09/24 16:01
中原中也を聴く
詩集について、それは小説のように一つの作品となるように編集しなければならないと佐々木幹郎は言う。未発表の中也の詩篇を編集して一冊の詩集に仕上げるのは一人の...
2022/09/17 21:34
真継伸彦「光る声」を読む
ロシアのウクライナ侵攻以降世界の二極化がとても深刻になってきました。直継伸彦の「光る声」は1956年のソビエトのハンガリー侵攻を契機に書かれた小説です。...
2022/09/16 10:32
アラン・ポー・Ravenを読む
EDGAR ALLAN POEの詩RAVENの意味はカラスで、ヨーロッパ・北アジア・北米に住む大鴉あるいは渡り鴉と呼ばれるカラスのことである。日本でレイバ...
2022/09/11 00:20
伊藤整の「小説の方法」を読む
私事で始まるが、文学や哲学に興味を持ちはじめた少年のころ、祖母がよく言ったものだ。「小説家と哲学者だけにはならんでおくれ。文学や哲学を書いたり読んだりす...
2022/09/07 05:38
かんなでフィールド
山々の神社の神主たちが降りてきてベースボールをはじめたら白い袖をひらひらと木の靴を脱ぎ棄てて白球はフィールドを駆け巡る大きなうちわで天狗がさわぎ山伏たちが...
2022/08/31 08:22
猫を飼う
猫を飼う 真夜中に目覚めると何やら獣の匂いがするもう一人の自分の匂いに驚いて目が覚めたのかわたしは猫に飼われているようだ 人間という嘘の空気を着ていた...
2022/08/19 04:25
人猫
人猫 谷の東向きの斜面に下に猫の喜びそうな日当たりの良い草原があった。民家は斜面のずっと上の方にあり、草原には垣根もなく小さな門と猫小屋があった。小屋と...
2022/08/13 23:38
壁抜け猫
もう誰もが知っているはずのことを、あらためて聞くのはほんとに勇気のいることだ。しかも恥ずかしくて質問が不十分だと、相手は十分には応えてくれない。なま返...
2022/08/13 23:35
蜂男
蜂男 野原の中をぬいぐるみの男が歩いてくるのかと思った。灰色の頭部はのっぺらぼうで、顔がどちらを向いているのか分らない。Rたちが立ちすくんでいると、腰まで...
2022/08/12 21:30
立体式養豚場
立体式養豚場 綴れ織りの下りの八番目のコーナーにその異様な工作物はあった。隙間だらけの建物は階数が不明であり、大きさも不明に見えた。遠近感を失った僕は眩...
2022/08/12 11:14
羊の歌
羊の歌 綴れ織りの急斜面を走り終えると急に視界が開けて一面の緑が僕達を迎えてくれた。なだらかな牧草地を僕たちの自転車はブンブン騒ぎながら下っていった。曇空...
2022/08/12 10:55
幼稚園中退
長田神社の横を流れる宮川という深い川には細長い鉄の橋がかかっていて光の子幼稚園は金網に囲まれた教会の中にあった橋の手前から見ていると金網の向こうの背もた...
2022/08/09 13:51
六甲
耳鳴りのする高度でヒルクライマーたちが蝶々をおっている雷雲がせまってくる山肌を包むように 包囲されていたのだたしかに包囲しようとして 解放区なんて包囲さ...
2022/08/07 04:33
岬病院
ジーパンの膝小僧から糸が出ているので引っ張っていたら、どうやら繊維質の自分の体がほどけているのであった。最近、乾燥肌がすすんでいると思っていた矢先の出来事...
2022/08/05 10:14
茶色い駅
茶色い駅 茶色い駅は錆びた鉄骨でできていて、エレベーターもエスカレーターも機械仕掛けがよく見える。鉄粉は人間にはりつくと血の色になるが、血もまた鉄でできて...
2022/08/02 17:28
国際会議の廊下
アボリジニーそもそも外来人が在来種の保護活動に躍起になっているというのも変な話ですね。在来人がどれだけ殺されてここが外来人種の国になってしまったのかという...
2022/07/30 15:37
海から風が吹いて
これで問題が解決したわけではない時が解決してくれるというのは本当かなぜ生きるのかもそうなのか生まれることがすべての解決らしいが問いはアメーバーのように繁殖...
2022/07/29 06:28
瞳孔が開く
サングラスをかけてトンネルに突っ込むと真っ暗闇でセンターラインが消える闇の中で瞳孔を開くと生きていけるし瞳孔が開くと死んでいることもある いずれにせよロ...
2022/07/28 22:20
朝顔
太陽をさらに上から照らす光があり朝がやってくるもうひとつの現実が毎朝あらわれて生まれ変わってゆく人生は昨日を捨てながら回ってゆく私を前に押し出すものは何か...
2022/07/28 06:53
フランキンセンス
フランキンセンスは食べ物ではない。乳の香りと書いて乳香だ。エチオピアの乳香が届いたがアマゾンで買えた。今から乳香に酔って詩と小説を書くのだ。
2022/07/26 21:36
フェズ・エル・バリ
フェズ・エル・バリは迷宮都市である明らかにこの都市の内観面積は外観面積より広い外から見るより、中に入った方が広いのだそれは路地に迷うからだけではない風と音...
2022/07/26 21:17
いつもさわやかな私
ホワイトビルは裁判所や市役所などに近く、弁護士や会計士さんが多く入ってます。そこで私は爽やかに働いているのですが、改めてそう言われました。ビルの入り口です...
2022/07/07 07:07
小説「等高線」
等高線 すっかり暮れてしまった山道で僕は道に迷ったみたいだ。自転車のライトはしっかり充電してきたのでまだまだもちそうだ。それに道は平坦で舗装もよく、も...
2022/07/06 23:06
極めつき!夏の名句100選より 永末恵子
極めつき!夏の名句100選 「四時」 永末恵子 16句 山笑ういつも誰かの居たところ 手を入れて悼む三月伽藍かな スープにはなにも映らず鳥の恋 耳鳴りの奥...
2022/07/02 13:14
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