『蜘蛛の糸』 2011.4.14. 14:22

『蜘蛛の糸』ある日お釈迦さまが極楽の蓮の池の淵をお歩きになっていました。その蓮の池のずっと下は地獄で、水面を通して見ることができました。罪人たちはみな、血の海や針の山にさいなまれて泣くくことも叫ぶこともできないくらい気力も体力も失っています。そんな中カンダタという男がいるのをお釈迦さまはご覧になりました。カンダタは悪事をつくした大悪党だったけれど、一つだけ良いことをしたことがあるのをお釈迦様は思い出されました。カンダタは、蜘蛛の命を助けたことがあったのでした。それを思い出されたお釈迦様は、カンダタを救ってあげたいと思い、蓮の池にいた銀色の糸を出している蜘蛛を見つけました。その銀色の蜘蛛の糸をすうっと下に垂らしておあげになったところ、カンダタは上から何やら細い糸が下りてくるのに気がつきました。もしかしたら、この蜘...『蜘蛛の糸』2011.4.14.14:22

『change』 2011.4.13 21:37

1861年1月20日エイブラハム・リンカーンは第16代アメリカ合衆国大統領に就任し、『奴隷解放の父』と称されています。リンカーンの語録に、『転んでしまったことなど気にする必要はない。そこからどうやって立ち上がるかが大事なのだ。』という言葉があります。後に暗殺されてしまいました。その100年後、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディは、『貴方の国が貴方のために何が出来るかを問うのではなく、貴方が貴方の国のために何ができるかを問うてほしい。』という言葉を残しました。しかし彼もまたリンカーンと同様、1963年11月22日に暗殺されてしまいました。この震災が起こる前まで世の中は、『人は自分に何をしてくれるのか？』と考える人が多く『自分が何ができるかを真剣に考え実行する人』は少なかったかと思います。人に勝ち、人...『change』2011.4.1321:37

『DNA』 2011.4.12 11:43

大宇宙は今から150億年くらい前、突然『ビックバン』という大爆発により現われました。では、本当に突然『ビックバン』が起こったのでしょうか？いいえ、それは違います。その前には『ゼロの世界』がありました。神様の無限の知恵とエネルギーが充満した世界が存在し、そしてこの神様の遺志によりこの大爆発が起きたのです。この『ゼロの世界』は、まさに神様の世界にふさわしい神秘な世界であったことでしょう。現在の科学の知見では『ゼロの世界』は野球のボールの大きさくらいであったのではと言われています。人間の体が宇宙だとすると卵子くらいでしょうか。卵子の中には人間を作るすべての知恵や情報が含まれています。これは実に神秘的なことで、まるで大宇宙を造った神様の知恵そのものに思います。すべての生物は、DNA（遺伝子）を持っており人間には約31億...『DNA』2011.4.1211:43

『人間の尊厳』 2011.4.11 16:04

今日で震災から一ヶ月が経ちました。海外の新聞報道で、日本人の精神性、人間としての尊厳を称賛する報道が数多くありました。これは前にも書いたように、これこそが『日本人のDNA』なのです。それは、子供の頃よく聞いた向かいのおとぎ話にもり、古くは『古事記』あります。古事記は元々神様のお言葉です。私達日本人の祖先は古事記に述べられている神様のお言葉に従って生き、国は造られてきたのです。しかし、戦後経済成長と共に、その心をどこかに置き忘れてしまったのでしょう。が、しかし自然に対する畏敬の念が、私達日本人のDNAを呼びおこしたのです。それは、脈々と受け継がれている祖先の心です。今回の震災は地震もさることながら、津波でした。日本は山、川に水の神様がお祀りされています。これは、神様のお恵みのもと素晴らしい水であるように願う日本人...『人間の尊厳』2011.4.1116:04

『ありがとう』 2011.4.1 16:45

今回の地震は、人の心のあり方を私たちに教えてくれています。それは『感謝の心』です。被災地の人々は、苦しい中にあっても必ず『ありがとう』と言います。単純な言葉のように思えますが、とても重要な言葉です。今、この言葉の大切さを改めて考えましょう。『ありがとう』は人の心をあたたかくする魔法の言葉です。今はACのCMでも繰り返し、繰り返し流れていますが、忙しく仕事や生活に追われているうちに忘れてしまいそうな言葉でもあります。そして『ありがとう』と心の中では思っていても、時には言えずに自分の中にこもってしまうこともあるでしょう。しかしながら、心ある言葉は言霊となり、心のあたたかさを伝達していきます。そして私達に愛と希望をくれるのです。そんな魔法の言葉『ありがとう』をまずは身近な人に素直に言える自分でいたいものです。幸せとは...『ありがとう』2011.4.116:45

『破壊から再生へ』 2011.3.30 15:24

今世の中は先の地震で大変です。日本という国は、そもそも龍の形をした国といわれています。頭→北海道。首が函館から青森、胴体が本州、尻尾が九州というように。この地震の前までは、無差別殺人、親が我が子を、子が親を殺し、政治家はお金と欲という自己中心的な事件ばかりでした。いささか龍の国である日本の神様がまるで戒めのように怒ったとしか思えない様な天災でした。しかし東日本、主に東北というのは実に意味深いのです。東北の人々は常に神仏と共に生きてきました。自然と共存してきたのです。ですから、天に畏敬を表し、誰一人天を恨むことを言わず、人間の尊厳を守っています。神仏は今、私達にこのことを知らせているのです。命を守るための命の犠牲です。悲しいことですが、大きな悲しみのあとこそ一人一人の真価が問われるのです。大変な国の中にいても感謝...『破壊から再生へ』2011.3.3015:24