5月18・19日に行われた名人戦第4局は挑戦者の豊島将之九段が藤井聡太名人に勝ち、対戦成績を1勝1敗としました。敗れた藤井名人ですが、かなりの不調です。今年は勝率8割は厳しいでしょう。もしかしたら、今後もないかもしれません。棋士人生で一度でも年間8割を記録したなら大したものです。それを藤井名人はデビュー以来7年連続で超えていたのですから、超人でした。しかし、これからは人間のトップ棋士レベルの7割台に移る事が濃厚です。理由としては、皆がAIで深く藤井将棋を研究して、力が縮まった事と、伊藤匠という強力なライバルが出現したこと、それとかつての爆発的な終盤力に陰りが見えることです。終盤の陰りについては去年から記してきましたが、八冠達成、勝率も自己最高の記録を残すなど結果が出ていたので「序中盤の幹が太くなった」と理...名人戦藤井の不調豊島の安堵