代田文彦先生の言葉と日常
代田文彦先生は鍼灸師の心を、よく理解する希有な内科医だった。鍼灸師や鍼灸界特有の欠点があることも熟知していた。病院にいる鍼灸師には、苦笑いしつつ、時には辛辣な発言もしたが、鍼灸師の心情や立場をよく理解した上での発言で、またマトをついた指摘だったので、どの鍼灸師も反論できなかった。1.「まず、足元を固めよ」鍼灸師になると、すぐに将来の夢を語りたがる。そうした話よりも重要なのは、現在の立場や生活を確保することが先決だと語った。玉川病院流の鍼灸を統一しようという話もあったが、そんな暇があったら各人が自分の技量を磨いたほうがいい、と取り合わなかった。2.「人に頼るな」人に仕事を頼むと、がっかりした結果になることがある。全部自分でやるつもりで行うことが大事だ。3.「机の中身を見ると、頭の中身が分かる」ともに整理整頓...代田文彦先生の言葉と日常
2024/02/28 21:49