「陽の当たるオヤジ」大沢在昌
1997年発行の大沢在昌のエッセイ集である。小説ではない。1956年生まれの著者が、デビューから15年間に新聞や雑誌に書いた、エッセイをまとめて発行したものである。15年間・・・20代から30代であるから、いろいろな経験を通して人間が出来上がっていく過程である。本人も言っているが女性の好みもかなり変わったそうで。笑。40歳を前にしてオヤジになった作者が、カッコいいオヤジを称して「陽の当たる・・・」と言うタイトルにしたそうだ。私も20代の頃、40歳と言うと相当なオヤジやおばはんなどと思っていたのだが、それをとうに超えた今、自分をそんな風には全く思っていないのだから、我ながら身の程知らずと苦笑してしまう。作者は愛知県出身で大学に行くため上京、新聞記者だった父親の六本木にほど近い住まいを根城に、遊び惚けていたた...「陽の当たるオヤジ」大沢在昌
2023/01/31 21:23