前回はC3PROJECTで新しく導入したデジタルワイヤレスSLXDの飛距離を検証しました。 今回は、先日実際の都内の現場で検証することができたので、その際の飛距離、音質のレビューとなります。▼SHURE SLXD 3波使用で対談の撮影でした。【音質評価】 まず3名での室内対談の現場。一般的な企業のミーティングルームで一般的な反響がある部屋でした。 3名に仕込みで取り付け、3本とも同ゲインで収録開始。一通りの収録後にまず思っ...
アフレコから音響効果、ロケ音声まで音の仕事なら何でもおまかせC3PROJECTの日常。
声優さんと一緒になる現場が多い音声エンジニアの垂れ流しブログ。スタジオでのちょっとした出来事、音の専門技術の話を中心に、Twitterと連動しながら更新中です。
どうしようもないiPad(2012)をMacMini(M1)で3枚目のディスプレイに使う
うちで使っているMacMiniはM1プロセッサ搭載機種だが、M1搭載のMacの欠点の一つに、マルチディスプレイ機能が弱く2画面が上限という地味に不便な制約がある。今どきUSBさえ繋げばWindowsだって簡単にディスプレイを増やせる時代に、2画面が上限というあまりに酷い制限には嘆息するしかなかった。そうこうしていると、MacOS Catalina以降のMacと、iPadOS 13以降のiPadで「Sidecar」という機能が実装されて、iPadをMacのサブモニター...
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前回はC3PROJECTで新しく導入したデジタルワイヤレスSLXDの飛距離を検証しました。 今回は、先日実際の都内の現場で検証することができたので、その際の飛距離、音質のレビューとなります。▼SHURE SLXD 3波使用で対談の撮影でした。【音質評価】 まず3名での室内対談の現場。一般的な企業のミーティングルームで一般的な反響がある部屋でした。 3名に仕込みで取り付け、3本とも同ゲインで収録開始。一通りの収録後にまず思っ...
C3PROJECTでは同録からMAまでを一手にお引き受けしておりますが、同録といえば一目で(一聴して?)クオリティの良し悪しが判ってしまう品質の求められる部分です。同録が良ければMAもスムースに短時間でも良いものができます。C3PROJECTでは音質を優先してSENNHEISERのアナログワイヤレスを使い倒してきました。(2011年からなので14年使い倒した)SENNHEISERのアナログワイヤレスは、音質、電池の持ち、取り扱いの良さ、大きさ・...
今回は撮影とかの話じゃないです。ご家庭用のLED照明の話です。スター・トレックのファンになって30年くらいですが、うちでもボイスコマンドで色々できる時代になって感動してしまいました。▼ STAR TREK IV「故郷への長い道」スコットが「コンピューター?」としゃべりかける名シーン 。このシーンは37年後の2024年では現実の日常になった。素晴らしい未来予想図だったんだよね。というのも最近勉強をしていて、読んだり書いたりで...
もうすぐブラックフライデーもやってきますが、Amazonのプライム感謝祭が直近です。個人的に買っておくと日々の業務が色々便利で捗るアイテムを紹介しておきます。イチオシは、USB充電が必要な機器をなんちゃってMagSafe化してしまうケーブル。磁石で「ピタッ」と勝手に吸着するので挿すとき楽なのはもちろん、繰り返しの挿抜による接触不良、不意の落下やひっぱりで、機材を落としたり壊すこともなくなるので絶対買っておくべきア...
私の感覚ではほんの20年ほど前までは、CD品質以上の音声のデジタル伝送については、AES3 か S/PDIF、マルチチャンネルだとADATくらいしかなかった。サラウンド作品の素材受け渡しはDA-88やDA-98HRで、TDIFのケーブルが便利だったなーという記憶。そうこうしているうちにEuphonixのSystem5がMADI採用したせいなのか、スタジオにMADI伝送が一気に浸透したときには「64chをBNC1本で送れるとか神!!」なんて思っていたが、音声伝送が1...
私みたいにフリーの野良ミキサーをやってる者を、録音で呼んでもらえるのは大変ありがたいことで、本当に感謝しかありません。呼ばれれば基本行きますから、呼んでもらって色んなところで録音して、いろんなスタジオの一癖も二癖もあるシステムに触れることも多く、日々「なるほどそうきたか・・・」という事例データベースが増えていきます。そういう事例で、なかなか原因の掴みづらい事例を1つご紹介。あるスタジオで録音すると...
僕が将来インストールし直すときの公開備忘録。macはWindowsと比べると便利な無料ツールはやや見つけにくい。録音技師でMAミキサーで主にProtools使ってる自分が、音に関係してたりしてなかったりするけど、macを日常的に便利に使ったり整備したりするときのツール書いとくよ。掲載は思いついた順で、いつのまにか追記されてるよ。どうぞご勝手にご参考ください。Wineskin WinerymacにはどうしてもWinアプリをつかわにゃならんとき...
夏場は屋内、屋外を問わず機材の「熱対策」が課題になりますね。スタジオではDAWを使うので、CPUやストレージの冷却が重要ですが、室内なのでエアコンである程度常識的な温度範囲に収まっていることが多く、空気の循環さえ気をつけていれば問題になるということはあまりないかと思います。しかし、真夏のロケで録音するとなるとそうは行きません。<外ロケでの機材過熱の原因3つ>1 外気温30度以上が当たり前2 襲い来る直射日...
こんにちはC3PROJECTの中の人です。この4月から週1で工学院専門学校の講師としてMAの講師させていただくことになりました。実際の作業をスタジオ設備で教える技術的な実習ではなく、講義室で現場の雰囲気や基礎的な心構えなどを教える「座学」の講師としてですが、必要に応じて実習の補助もやらせていただいております。▼工学院専門学校 蒲田キャンパス 流石有名校ですね・・・大きい!!!そこで生徒さんの質問をスマホからチョチ...
>>YouTubeで聴いてみる音を仕事にしていていろんな現場へ行くと、現場ごとに空間の環境が違うのでどういう音が正しいのか混乱してしまったり、音を聴き込みすぎて耳の感覚がゲシュタルト崩壊したときなど、ミキサーとして音のキャンバスを一から再構築する必要があるときに頼る音源が「リファレンス音源」です。特にこれでなければいけないという決まりがあるわけではなく、各ミキサーそれぞれに自分の好みと価値判断でリフ...
こういうお知らせをするのは忍びないのですが、同業や関係の方に上記の情報を共有し、注意喚起としたいと思います。今回、株式会社エーエムコーポレーション(代表取締役 網中勝)と、同・映像事業部「BLAZE LAGION(ブレイズレギオン)」部長の通名「黒澤秋」氏を、債務不履行と不法行為による損害賠償請求事件として千葉地方裁判所に正式に提訴しました。▼地方裁判所への訴状提出。少額訴訟や簡易裁判とは違い自力でやるのは普通...
レコーディングスタジオやMAスタジオ、放送局などに長年勤めている人には「あー、アレねー」という程度には枯れた定番機材の一つ「AURATONE 5c」というモニタースピーカー、覚えてますか?私がスタジオに勤務し始めた2000年初頭でも、置いてはあるけど音を出せる状態にはないとか、スタジオの物置場に打ち捨てられていたりという可哀想な扱いを受けていたAURATONE 5c。元々はAURATONE 5C Super Sound Cube として1960年代にAURATON...
うちで使っているMacMiniはM1プロセッサ搭載機種だが、M1搭載のMacの欠点の一つに、マルチディスプレイ機能が弱く2画面が上限という地味に不便な制約がある。今どきUSBさえ繋げばWindowsだって簡単にディスプレイを増やせる時代に、2画面が上限というあまりに酷い制限には嘆息するしかなかった。そうこうしていると、MacOS Catalina以降のMacと、iPadOS 13以降のiPadで「Sidecar」という機能が実装されて、iPadをMacのサブモニター...
きわめて私事で恐縮ながら、母が先日他界いたしました。不謹慎な物言いかもしれませんが、気性の激しい母が文字通り「仏」になってしまったのです。68歳という平均寿命からすればまだまだという若さでしたので、母の死の知らせが完全に寝耳に水で未だに実感がないのですが、それは私自身が母の死に顔を一切見ることもなく、葬儀の知らせも受けられず、荼毘に付した後の報であったことが一番の理由かもしれません。いろいろあって母...
「ループバック」という音声の取り扱いは、映像や音声を扱う人には割と馴染みの物と思います。システム上のサウンドデバイスの出力を物理的に出力することなく、システム内部で論理的に入力へ接続することをループバックと言います。例えばリモート会議でzoomやDiscordなどを利用していて、それらアプリケーションへ入力・出力される音をダイレクトに取り扱う際にループバックが有用です。ループバックのメリットは、物理的な出力...
録音をする人間にとってはなくてはならない道具がいくつかある。まずはマイク。マイクは空気の振動を電気信号に変えてくれるが、小さい音だと数十mVにも満たない微弱信号にしかならないので、これを扱いやすい電圧まで数千倍ほど増幅する必要がある。そしてその増幅を担うのが「マイクプリ」とか「ヘッドアンプ(HA)」と呼ぶ機材群だ。極めて微弱なマイクからの信号を、ノイズなどの影響を受けず歪みなく正確に数千倍増幅すると...
先日からいろいろ便利アイテム紹介してますが本当に反響が良いので、調子に乗って今回はお部屋の音環境、つまり「ルームアコースティック改善」に役立つアイテムをAmazonで探してみました。よくあるスポンジの安っぽい吸音材は安価ですが如何にもチープでダサいのであえて外しました。なので少々お値段張るものが多いですが、おすすめできると思います。ルームアコースティックの改善は、ヤルとヤラナイでは雲泥の差が出るのですが...
前回「録音技師・音声マンのオススメするちょっとした装備備忘録」として、外ロケに行く録音技師や音声さん向けのちょっと気の利いた装備をご紹介したら、これが結構反応良かったので、今回はポスプロでMAミキサーとしてフリーで出歩いている自分目線で、常日頃持ち歩いてたり、スタジオに置いといてほしい物をご紹介したいと思います。特に自分のようなフリーランスのミキサーは案件ごとに指定されたスタジオを渡り歩くので、極端...
さぁ録音だ!と現場に出ると出くわすのが「あ〜・・・〇〇があればなぁ・・・」という場面。直接音には関わらないけど効率を上げてくれる装備。こればっかりは誰が教えてくれるわけでも無いので経験値で装備を積み重ねていくしかないのですが、基本は自分の「気付き」が装備の充実に繋がっていきます。「装備」なんて言葉にすると御大層ですが、他人から見たらなんでもないような板切れ一枚だったり、棒切れ1本だったりします。例...
またしばらくぶりの更新になっていまいました。ちょっとしたご報告ですが、弊方の録音機材である「ZOOM F8」を機材更新し、「F8n Pro」を新たに導入いたしました。ZOOM F8はレコーダーとミキサーが1つになったマルチトラックフィールドレコーダーで、文字通りレコーダー(録音機)とミキサー(調整機)なので、これがないと仕事にならない大事な機材です。今日はそのレコーダー ZOOM F8シリーズの衝撃を今更???と言われても書く...
>>YouTubeで聴いてみる音を仕事にしていていろんな現場へ行くと、現場ごとに空間の環境が違うのでどういう音が正しいのか混乱してしまったり、音を聴き込みすぎて耳の感覚がゲシュタルト崩壊したときなど、ミキサーとして音のキャンバスを一から再構築する必要があるときに頼る音源が「リファレンス音源」です。特にこれでなければいけないという決まりがあるわけではなく、各ミキサーそれぞれに自分の好みと価値判断でリフ...
こういうお知らせをするのは忍びないのですが、同業や関係の方に上記の情報を共有し、注意喚起としたいと思います。今回、株式会社エーエムコーポレーション(代表取締役 網中勝)と、同・映像事業部「BLAZE LAGION(ブレイズレギオン)」部長の通名「黒澤秋」氏を、債務不履行と不法行為による損害賠償請求事件として千葉地方裁判所に正式に提訴しました。▼地方裁判所への訴状提出。少額訴訟や簡易裁判とは違い自力でやるのは普通...
レコーディングスタジオやMAスタジオ、放送局などに長年勤めている人には「あー、アレねー」という程度には枯れた定番機材の一つ「AURATONE 5c」というモニタースピーカー、覚えてますか?私がスタジオに勤務し始めた2000年初頭でも、置いてはあるけど音を出せる状態にはないとか、スタジオの物置場に打ち捨てられていたりという可哀想な扱いを受けていたAURATONE 5c。元々はAURATONE 5C Super Sound Cube として1960年代にAURATON...