どれもよい
森絵都『永遠の出口』読了。 なんというか、世代的にぴったり過ぎてはまった。そうそう、中学の時は校内暴力・積木崩しでしたねえ。共感がすごすぎて、だいたい自分と同じ人かと思えてくる。が、自分はこんなに成長していないかもしれん。 川上弘美『某』読了。 芥川賞作家特有のわけのわからなさはあるものの、これはこの人の中で自分的に一番面白かった。「誰でもない者」とは何か、そしてそれを疎む者は何か。小説でしか書けない世界をさらっと書いているが、読み終わると案外重い。 西加奈子『サムのこと 猿に会う』読了。 収録されている『サムのこと』『猿に会う』『泣く女』はどれも面白かった。が、すべて何かもの悲しい予感を漂わせて終わっている。余韻がすごい。 柚月裕子『蟻の菜園ーアントガーデンー』読了。 面白かったが、あまりに出てくる人間が不幸すぎ..
2023/03/30 12:50