刀剣乱舞小説・疲労困憊の待宵草~兎追いし団子の里編その四
「…ねぇ、ここ本当に養成所の敷地内?絶対に違うと思うんだけど」移動用光輪をくぐり抜けて実習現場にやってきた直矢は、あまりにも鬱蒼とした周囲の森に不安を覚える。だがナビゲーター役の歌仙は『問題ないよ』と空中モニターに周辺地図を映し出した。「僕らがいるのはこの赤く点滅している部分だ。ここを起点に課題の『兎』を捕まえる。ただ、課題である『団子』を幾つ背負っているかは捕まえてみないことには判らない。そして...
2022/08/31 08:00