阿古屋琴責め 文七元結(もっとい)等 歌舞伎座
二月の歌舞伎座は中村屋さんを中心とした猿若祭です。夜の部の演目は『壇ノ浦兜軍記』通称阿古屋箏責め恋人平家の景清の行方を詮索された傾城阿古屋は箏・三味・胡弓を奏じて身の潔白を正す。箏と演奏方の三味との駆け引きが素晴らしい。景清との馴れ初めを表しているそうです。三味線では恋に狂う女の謡曲の班女、胡弓の淋しい音は景清との別れの気持ちだそうです。玉三郎さんにしかできない最高のパフォーマンスです。続いて舞踊の『江島生島』歌舞伎役者生島(菊之助)と中臈江島(七之助)との禁断の恋。三宅島に流され狂った生島の江島に似た海女とのひと時の戯れ。七之助さんは凛とした江島とはすっぱな海女とを見事に演じ分けられました。最後はご存じ『人情噺文七元結(もっとい)』勘九郎と七之助の威勢のいい夫婦喧嘩がけっさく!鶴松さんの文七も上出来で愉...阿古屋琴責め文七元結(もっとい)等歌舞伎座
2025/02/24 02:07