茶話⑥ 覚醒
芸事やスポーツの世界で「覚醒する」「化ける」という言葉が使われることがあります。ある時期に急激に成長し、変化を遂げること、何らかの気付きによって一皮むけたようにいい状態になること。とは言え、パッと覚醒したり、一夜で化けるわけではありません。それまでコツコツと積み重ねてきたことが花開く、そんな感じだと思います。例えれば、階段を上を見ながら一段一段ゆっくりと登り、ふとした瞬間に振り返ると眼前に素晴らしい景色が拡がっていた、というような。何を以て「覚醒した」のか「化けた」のか定義するのは難しいことです。一般的には成績として結果を出したり、周囲の評価が上がるといったことが判断基準になるのでしょう。茶の世界においては、自分の立ち位置が定まり、覚悟が決まった時がそうなのではないかと思っています。足るを知り、感謝を知り...茶話⑥覚醒
2024/10/30 22:22