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逆襲のジャミラ http://takenami1967.blog64.fc2.com/

逆説のHERO評論。特撮・アニメ。

アニメブログ / 名作・なつかしアニメ

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竹波エーイチ
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2008/11/25

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  • 『二つの憲法』井上ひさし

    1945年8月、日本はアメリカに敗れ、占領された。このインパクトは量り知れないわけで、60年代後半から80年代前半のヒーロー物テレビ番組でも、わずかでも政治色があれば「アメリカ」の影が見え隠れした。ひとつは「アメリカ」を守ろうとした仮面ライダーやマジンガーZなど。もう一つが、「アメリカ」と戦おうとした宇宙戦艦ヤマトやキャプテンハーロック、ザブングルなど。そして1979年の『機動戦士ガンダム』で、前者のアムロと後...

  • 『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』(2013年)

    ここまで、日本人が自然に持っている美意識や美徳として、「自己犠牲の精神」「相互扶助の精神」「約束を守ることの尊さ」を描いた作品をみてきたが、今回はその先を示すメッセージを持つアニメを取り上げる。お題は松本零士の代表作、『キャプテンハーロック』だ。ハーロック映画の旧作は、1982年公開の『わが青春のアルカディア』。その世界では、地球は「イルミダス」という宇宙人との戦争に敗北して、占領統治を受けていた。イ...

  • ONE PIECE「ビンクスの酒」

    『ONE PIECE』には、以前取り上げた劇場版『冬に咲く、奇跡の桜』(2008年)を始めとして、いわゆる「いい話」がやたら多い。人によって好みは別れようが、ぼくは音楽家ブルックとクジラのラブーンのエピソード、「ビンクスの酒」が好きだ。主人公ルフィーに8人目の仲間として「麦わらの一味」に勧誘されたブルックは、仲間との約束を果たさなければ男が立たない、と言って申し出を断る。それは50年以上前に「双子岬」に残してき...

  • 『小さき勇者たち〜ガメラ〜』(2006年)

    今のところ、ガメラシリーズ最後の映画が『小さき勇者たち〜ガメラ〜』(2006年)。大人も楽しめる本格怪獣映画だった「平成3部作」とは異なり、小さな子供向けに作られた「ジュブナイル作品」だ。あらすじは簡単。ガメラのたまごを拾った少年は、生まれた子亀を「トト」と名付けて可愛がる。トトはすぐに大きく育ち、少年の前から姿を消す。少年の町が怪獣ジーダスに襲われると、8mほどに成長したトトが現れて撃退。力尽きたト...

  • 『日本沈没』(2006年)

    以前も書いたが、ぼくが知る限りで最後の反日反戦映画は、『きけ、わだつみの声Last Friends』(東映)だ。公開は1995年6月。そしてそれ以降に作られた戦争映画は、近年大ヒットした『永遠の0』(2012年・東宝)に至るまで、特定のイデオロギーは交えないか、交えたとしても「右」寄りだ。大手が「左」寄りを作らなくなって、もう20年が経つ。この理由は、対象年齢を落とした子供番組を見ると分かりやすいと思う。例えば2001年の...

  • 『エヴァンゲリオン』の思い出 その3 ー使徒ー

    (前回からの続き)あらためて、「使徒」について。世に『エヴァ』の「解読本」「謎本」がどれほどあったのかは知らないが、その善し悪しを決めるのは「使徒」についての考察次第なんじゃないかとぼくは思う。というか、96年当時、ぼくらが一番知りたかったのが「使徒」の正体だった。まず第1話。「予想どおり自己修復中か」「そうでなければ単独兵器として役に立たんよ」「機能増幅まで可能なのか」「おまけに知恵もついたようだ...

  • 『エヴァンゲリオン』の思い出 その2 ー初号機、人類補完計画ー

    今頃になってバラすが、ここの管理人・竹波エーイチは「竹」「波」「エーイチ」の、3人のおっさんの複合体だ。3人でアイデアを出して、一人がまとめて書いてきた(だから、たまに昔話が食い違う)。思えば、高校生の途中ぐらいでオタク趣味を止めたぼくらを、再び呼び戻したのが『エヴァンゲリオン』だった。1996年夏から、1997年の夏までの約一年間、ぼくらはエヴァについて頻繁にメールを交わした。ちなみに、ぼくが当時使って...

  • 『エヴァンゲリオン』と『伝説巨神イデオン』

    富野由悠季監督が、昭和のテレビアニメの思想面で果たした役割は大きい。『海のトリトン』『無敵超人ザンボット3』『戦闘メカ ザブングル』についてはリンクを踏んでいただくとして、ここではまず、『機動戦士ガンダム』の「ニュータイプ」について、ちょっと触れたい。それは、人間が宇宙生活のなかで獲得した能力で、映画『逆襲のシャア』(1988)では「物とか人の存在を正確に理解できる人のことだよ」とクェス・パラヤに言わせ...

  • 碇シンジの「補完」について

    『ガンダム』に続いては『イデオン』の話題に移りたいところだが、その前にひとつハッキリさせておくことがある。それは、TVシリーズ最終話で、はたして碇シンジくんは「補完」されたのかどうか、だ。結論から言ってしまえば、ぼくが初めて『新世紀エヴァンゲリオン』をみた1996年夏頃は、シンジは「補完」された、という合意があったように思う。これは、TVシリーズ第25話「終わる世界」と第26話「世界の中心でアイを叫んだけもの...

  • 『エヴァンゲリオン』と『機動戦士ガンダム』

    それでは本題に入りたい。まずは、『新世紀エヴァンゲリオン』が『機動戦士ガンダム』の問題意識をどのように発展させたかについて。巨大ロボットアニメの中興の祖といえば、1972年にスタートした『マジンガーZ』だ。それまでリモコン等で外部から操縦されていた巨大ロボットは、ここで人間が内部に乗り込んで直接操作する武器となった。ストーリーを簡単に言うと、静岡県の「光子力研究所」には世界に比類ない「光子力」&「超合...

  • 『エヴァンゲリオン』の思い出 その1 ーSFとオカルトー

    まずは前回の記事の補足から。何度も「守るべき何かが無い」を引用したことで、いや俺には愛する家族や友人や愛人がいるぞ!と思われた向きもあるかも知れないが、そこは誤解しないでいただきたい。宮崎駿は的確に「守るべき村や、守るべき何か」と分けていて、ぼくらの大切な家族や友人や愛人は、前者の「村」の方に入れられていると思われる。そして、後者の「何か」の方はよく分からないので、とりあえず「生きろ」と言っておい...

  • 『もののけ姫』と『エヴァンゲリオン』

    もう少し、『もののけ姫』の話題を続けたい。宮崎駿の思想的代表作とみなされる映画、『もののけ姫』(1997年)のテーマとは何だったのか。1998年発行の「『もののけ姫』はこうして生まれた。」(浦谷年良/徳間書店)という本によると、制作当時の宮崎駿が「我々が直面している最大の課題」として語っているのは、次のようなことだった。 今まで僕が作ってきたものは、基本的に守るべき人間がいて、その人間達に支持されていると...

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