山で1週間行方不明になっていた忌堂光が無事帰還し半年が過ぎた。幼なじみで親友の辻中よしきはある日、光に問いかける。「お前やっぱ光ちゃうやろ」と。え…。うまく擬態していたつもりだった光のような存在ヒカルはバケモノとしての姿を現す。だが誰にも言わないでほしい、お前を殺したくないからとよしきに懇願する。 周囲に溶け込み光として高校生活を無難に送っているヒカルという存在。光ではないが、ヒカルによって救われている部分が確かにある。よしきはいろいろな感情を飲み込み、ときに葛藤しながら徐々にヒカルを受け入れていく。しかしこの世ならざる存在であるヒカル、そして彼らの住む閉鎖的で過干渉気味な村、高校におい..