放念で気の薬を (4427話)
『父さん、私歩くのが遅いから、先に歩いて行くからね』と西方浄土に3年ほど前に歩き出して。多分後ろを振り返りながら歩いていると思うから、早く追いつかないとだ。ハハハハこれまで往き来をしていた知人も、コロナ禍でお互いが遠慮がちに。一人暮らしで一日口を開かないことも。玄関先を過ぎる野良ニャンに《おい、急がないで、寄って遊んで行けよ、目刺しがあるわ》ハハハハ。難聴でもあり、テレビの音声は気障りだし、音楽も雑音だから、パソコンと向き合ったり、天気ならば外回りの作業で体を動かし、道行く知人に意識をして声を掛けるが、さして憂さ晴らしにはならないわ。何とか車の運転が出来るので、気晴らしに3密には無縁な農村地帯や里山周辺を当てもなく徘徊。思わぬ光景が見えたり、そこここで人に声を。今日も見知らぬ土地に迷い込んでのドライブを楽しんで...放念で気の薬を(4427話)
2021/05/31 18:14