陰の季節/横山秀夫
『陰の季節』を読んだよ。D県警って何県?『クライマーズ・ハイ』から気になっていた横山秀夫。その次は「D県警シリーズ」の長編の『64(ロクヨン)』で、今回はその「D県警シリーズ」の短編集。その代表作といってもいいのかも。 そして、『64(ロクヨン)』と同じく、刑事が主役ではなく、警察で働く人たちが主人公なのがこのシリーズの特徴だよね。本書の4編の主役の仕事は、人事担当、監察官、婦警、議会対策と様々。それぞれが警察内部の根深い課題に巻き込まれていく。そして、そのどれもが警察内部の不祥事と関わっている。だから、『事故』──。警察職員の不祥事はすべてそう呼ばれる。という表現が使われているよ。なんだか、…
2021/05/19 23:28