火花/又吉直樹

火花/又吉直樹

『火花』を読んだよ。これが純文学か…。ご存知、又吉直樹氏の芥川賞受賞作。なぜか映画を先に見てしまったので、ストーリーは頭に入っていたけど、小説としてもそれなりに面白く読めたかも。映画と原作とは違ってしまうことも多いけど、映画版は原作にほぼほぼ忠実ということも分かったし。いや、大作というわけではないので、忠実に作ることができたと言ったほうが正しいかな…。とことん漫才師であろうとする神谷とその生き方に共感しつつも自分の生き方を探ろうとする僕(徳永)の話。神谷の生き方は一言で言ってしまうと破天荒。でも、それは漫才師であろうとするゆえ。世間や周りがそれについていけないだけとも言えるんだけど。その神谷の…