アクロイド殺し/アガサ・クリスティー
『アクロイド殺し』を読んだよ。殺人のトリックというより…。引き続き「クリスティー文庫」。一応、これで一気買いした3冊は終了。この3冊の中では一番面白かったのが本書。登場人物も多いし、人名と地名の区別が付きにくいのは相変わらずだけど、それを超越する結末。途中までの小難しい推理は最後には吹っ飛んでしまい、どうでもよくなってしまうというか。では、どのような吹っ飛びなのか。一つは真犯人。もう一つは小説としての作りの問題。前者はミステリーなので当然として、後者は小説そのものにも仕掛けを作ったという感じ。これは大胆な挑戦だよね。その仕掛けをここで書きたいけど書けないもどかしさ。あぁ。なので、ちょっとだけ、…
2020/10/26 22:47