個人的な備忘録です。
「見る」とは、掬い上げた清水が指の隙間から零れ落ちていくようなもの…。 手の平には何も残らず、掬い上げた筈の記憶は僅かに残るものの、それを証明することさえ儘なりません。 夢幻の如く…。 所詮は忘却の彼方へ霧散して行く夢に過ぎません。 だからこそ、「見た」ことよりも「見る」ことにこだわりたいのですが、これがなかなか…。
●創作―今日はちょうどジャック・スミスの上映会を終えて来たところなんだが、ジャックは『ノー・プレジデント』を上映すると予告していたんだ。前にも、この映画は何回か見た事があるけれども、その度にジャックは手を加えている。二度と同じ物を上映する事は無い。さて、200人か、そこらの人が集まったところで、ジャックは遣って来た。いつもの通り、酷い遅刻だった。映写室に入った事は入ったけれど、そこでも、まだフィルムを繋いでいた。やっと映画が始まる。200人の観客は、誰もが前回に見たのと、寸分違わない物を見たがった。ところがジャックの方は、単に再編集したというだけでは済まず、映写中も編集作業を続けて、ところどころイメージを覆ったり、音楽をいじったり……映写機に掛けたフィルムを編集していた。しかし、だからこそ観客の誰もが、前回に見...ジョナス・メカス語録
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