目次

目次『 花 』=花村翔編 『 陣 』=陣内貴文教諭編 『 楠 』=楠夕実編 2人のプロフィール プロローグ花① 楠① 花② 楠② 花③ 楠③ …

第二章 変わりゆく 楠夕実編①

陣内先生の葬儀には沢山の人が来ていた。葬儀の前に陣内先生の後頭部に強打した後があり、それが原因だったと校長先生から知らされている。やっぱり私を助けた時に強打し…

第二章 変わりゆく 花村翔編①

陣内先生の葬儀も終り、あっという間にテスト週間も過ぎ去っていった。 後は終業式を経て夏休みになるのだが、その前後にイベントが待っている。 まず三者面談があり、…

第一章 いつものように

人を愛する。 人から愛される。 愛に資格は必要ないかもしれない。 でも。 人を愛する事が当然で。 人に愛される事が当然で。 その当然が当然でない人もいる。 …

第一章 いつものように 楠夕実編⑦終

何かが変わったような気がする。何かが動き出したような気がする。同僚の先生が死んだ。でも私は悲しまない。それの死の原因が私にあるのかもしれないから。私は私の事し…

第一章 いつものように 花村翔編⑦終

仲が良くなったわけではないし、立場が変わることもない。 何も変わってはいないのだが、何かが変わっているようではある。 ただ、1人の先生が死んだだけであり、それ…

第一章 いつものように 楠夕実編⑥

「花村君？」緊急朝礼が終わり、私室でテスト作成をしている時にノックをして開けると、彼が立っていた。まさかの来訪者に驚いてしまったが、すぐに普段の表情を作る。「…

第一章 いつものように 花村翔編⑥

緊急朝礼が終わり、ゾロゾロと俺達生徒が教室へと帰っていく。 普段と変らず話しながら帰る生徒が大部分の中、泣いている女子が一部と騒ぎ立てている男子が一部。後は実…

第一章 いつものように 楠夕実編⑤

いつからだろうか、夢を見なくなったのは。いや、夢を覚えなくなったのは。夢を覚えていなくても夢を見たという感覚は普通あると思う。時たまその夢を覚えている事もある…

第一章 いつものように 陣内貴文教諭編⑥

職員会議も終わり、いつものように家に帰る。帰るといつものようにお母さんが出迎えてくれる。いつものように自室で明日の計画を練り、いつものように決まった時間に夕食…