「甲斐荘楠音の全貌」展
久しぶりに「どうしても行かなくては」と思った展覧会です。父親と御縁があって、父が育った京都のお寺の広間を借りて、大きな作品を描いていらしたそうで、幼い父とよく遊んで下さったそうです。40年も前の若い頃にも展覧会に行って、衝撃を受けました。何故かと言うと、母の知り合いで毎年院展に出品されている方がいらして、いつも招待状を送って下さっていたので、何も解らないような幼い頃から母に連れられて日本画を観ていたのですが、そこに飾られていた作品とは全く違って、生々しく強烈だったからです。それまでの美人画のイメージは、崇高に気高く美しく観音様や菩薩、マリアさま、女神などに近づけて描かれているように感じていました。しかし、楠音氏の描く女性は泥のようなこの現世を様々な喜怒哀楽の経験をしながら生きている、美しいだけでも、清らか...「甲斐荘楠音の全貌」展
2023/08/12 11:41