満願まず1つ目の話は夜警という題名。柳岡と川藤という登場人物が、とてつもなくリアリティ感があるので凄い。そのため序盤と中盤の話に惹き込まれた。肝心の終盤のオチが下手なのは残念。様々な作品のストーリーを読んでると、時々こういう名作だと思えない作品に出会うが、その中で一部だけでも素晴らしいと思えれば、たとえ名作じゃなくても読んで良かったと思える。そして読み終えた後、小説は10年前や20年前の本じゃないだろうと思って、最後のページを確認してみると、平成29年に初めて発行されてた。柳岡も川藤も現代人らしいので、やっぱりなと思った。2つ目の話は死人宿っていう題名。最初から最後まで奇妙な雰囲気が続いてる。読解に時間がかかり2~3回も読み返した部分がある。綺麗にまとめたつもりなんだろうけど、その綺麗な部分が不必要だなと...小説の感想②