微熱 - 106 -
俺の抵抗が緩むと漢の押さえつける力も緩んだ。ギュウギュウと押しつけられていただけのくちびるが愛撫するように俺を啄む。その甘やかさに、身震いするほどだった嫌悪感が戸惑いに変わった。「……っん…」 俺たちのくちびるのあいだからどちらのかわからない吐息が艶っぽく毀れる。漢のくちびるがやさしく俺のくちびるを食み、舌先が滑りこんできて擽るように口蓋を撫でる。歯列を辿ったそれは俺の舌を絡めとりクチクチと淫靡な...
2022/01/11 18:19
2022年1月 (1件〜100件)
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