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プロフィール
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みさきまもるさんのプロフィール

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出身
山形県

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ブログタイトル
月下香 〜男たちのものがたり〜
ブログURL
http://angelicatosorriso.blog27.fc2.com/
ブログ紹介文
男性同士の恋愛小説をまた〜りと書いてます。
更新頻度(1年)

8回 / 365日(平均0.2回/週)

ブログ村参加:2008/03/07

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ハンドル名
みさきまもるさん
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月下香 〜男たちのものがたり〜
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月下香 〜男たちのものがたり〜

みさきまもるさんの新着記事

1件〜30件

  • 微熱 - 92 -

     程なくして、俺はホームに降り立った。「ふっ……んんっ!」 思いっきり伸びをして、数時間の旅で硬くなったからだをほぐし、新幹線の改札を抜けるためにエスカレーターに乗る。 このまま在来線に乗り換えて家に帰るか、ホテルで一泊して気持ちを整理するか、決める時間は多くない。(どうしよう……?) そう胸の中に呟くあいだにエスカレーターは上階へ着いてしまい、あっという間に選択を迫られた。(やばいよなぁ。「計画性が...

  • 微熱 - 91 -

    「……っひ、……ぅっ、ぁ……はっ、……あ……っ」 その場に崩れ落ちて空を掻き毟る。どう考えても助けてくれそうにないそのひとに向かって、助けを乞うように手を伸ばした。「過換気症候群っていうのは過度なストレスを感じると起こす発作だ。慣れない入院生活や術後の不安? 君はその程度じゃ起こさない。認めるな?」 医者は冷静に症状を判断し、冷酷に俺に告げる。そして、医者とは思えない冷たい目で、息ができずに苦しむ俺を見おろ...

  • 微熱 - 90 -

     振り返った医者は無表情で言った。「あれから発作は起きてない?」 その真意がどこにあるのかわからなくて、俺はじっとその瞳の奥を見つめる。けれど、そこには悪意も善意も読みとれなくて、俺は事実だけを伝える意味でゆっくりと首を縦にふった。「そう……」 先生は一瞬だけ医者らしいやさしい笑みを浮かべた。そして、その微笑を喜色に変えるように満面に広げ「じゃあ」と鋭い刃を振りおろすように「消えてくれないか?」とこ...

  • 微熱 - 89 -

    「いい加減にしないと、マジで追いだすぞ」 凄みを増した低い声が、少しの沈黙のあとにそう言った。「認めるんだな?」「だから、なにを!?」「おまえが誰と遊ぼうが、何をしようが、俺には関係ない。財界のプリンスでも山の手のホストでも勝手にやってくれ。けどな」 そこで医者の声がワントーン低くなる。そして、また沈黙がやってきて、それから「香華を泣かせたら許さない」と脅すようにつづけた。 びくりと背中が震える。...

  • 微熱 - 88 -

     それは、退院が決まった日のことだった。 いつものようにリハビリからもどって来た俺は、部屋で待っていた樫木を無視してベッドに潜りこみ、あたまから布団をかぶった。それが気に入らないと言って樫木が布団を剥がそうとする。俺も躍起になって手繰りよせ、半ば布団をとりあうように騒いでいた。端から見れば仲良くじゃれあっているようだったかもしれない。 そんなところにちょっと怒気を孕んだ声が飛びこんできた。「どうい...

  • 微熱 - 87 -

     夢中で街中を走りまわっていた俺がぶつかったのは、俺の飛びだしに驚いて急停車した車だった。しっかりと停まった車に俺の方から突っこんでぶっ倒れた、とあとで秀樹に聞いた。救急車で病院に運ばれると、レントゲンやらCTやらの検査を受け、そのあいだに啓史さんや樫木も駆けつけたらしい。検査が終わって運ばれてきた処置室のまえに、青ざめた顔の男たちが勢ぞろいしていた。 検査の結果は軽い脳震盪だけで、そこに居合わせ...

  • 微熱 - 86 -

     どこまで走っても、樫木の声が俺を追いかけてきた。―――親父の身代わりだぞ! ちがう! ちゃんと愛してるって言ってくれた。俺を見て、俺を抱きしめて、俺のこと、愛してるって。身代わりなんかじゃない!―――現実を見ろ! おまえを愛してるのは俺だけだ。 黙れ! おまえのは愛なんかじゃない! 力で捩じ伏せて、権力で抑えつけてるだけだ。驕慢な支配欲を、『愛』とか言うな!―――ソイツの瞳に映ってるのは、片倉悠って男だ...

  • 生きています

    こんにちは覚えていてくださっている方はいらっしゃいますでしょうか?月下香管理人のみさきと申します。最終更新日から早5年……え!5年……(゚д゚)!おぎゃあ、と生まれた子は幼稚園の年少さんになり、大人限定が読めなかった方がお母さんになれる時間……?!こんなに永く放置するとは思ってもいなかったorzよもや よもや です。5年経って、ようやく職場が落ち着きました。この先、大きな変化はないかと思われ、更新できそうな予感...

  • 微熱 - 85 -

     胸騒ぎがした。なぜかわからないけど、いまここで聞いちゃいけないような、そんな気がした。啓史さんが俺を裏切るわけないのに、俺のほうが彼をどれほど裏切っていたかわからないのに。たとえ、どんな打ち明け話をされても、俺はぜんぶ受け止められるはずだったのに。「ちゃんと聞くよ。ちゃんとぜんぶ聞くから。でも、いまは帰ろう? 家に帰って、落ち着いて話そう? ね?」「逃げんなよ! 悠己、現実を見ろ。ソイツの正体を...

  • 微熱 - 84 -

    「悠己は置いて行け!」 案の定、通りかかった俺たちに樫木が立ちあがる。俺の肩を抱いた啓史さんの腕をつかみ、彼を睨めつけた。「あんたには関係ない」 黙っていればいいものを、俺というやつはそれを買ってしまう。睨みつけられている啓史さんじゃなく、俺がその男を睨みかえした。「許すと思うのか?」「ゆる……」「おまえの許可は必要ない」 だけど、つづきを買ったのは啓史さんのほうだった。普段の彼なら絶対にそんなこと...

  • 微熱 - 83 -

    こんにちはこの書き出しをどうしようか、と悩みましてそうだ、2月に因んだ歌詞なんかいいかもと、2月に因んだ童謡をググってみたところなんと!…ない(-

  • 微熱 - 82 -

    とうとう2月になってしまいました。2月―――如月、梅月、花見月……春なんですねぇとはいえ、それは旧暦のこと。つまり、2月はやっぱり冬なんです!寒い!!と、季節の話で誤魔化してみても、うpできなかった言い訳にはならないわけで、ようやくうpにこぎつけたと思ったらカレンダーが捲れていたということでございますと言うことでございますれば、今回はちょっと痛いかもです。なんと言いますか、龍成くん暴走中です><出番が...

  • 微熱 - 81 -

     すれちがう宿泊客がギョッとして立ち止まり、壁際に身を寄せてふり返る。その姿が次から次へと現れては遠くなっていった。「は、なせ……、離せったら、この……ッ」 手首が折れそうなほど強くつかむつま先が皮膚に食いこむ。それを外そうともがくせいか、そこから血が滲んだ。 ホテルにはエレベーターがないらしく、暴漢は俺の腕をつかんだまま階段を駆けおりた。「ちくしょっ……、コイツッ!」 転げ落ちそうになりながらも必死に...

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