微熱 - 97 -
それからしばらくして車を停めたのは、秀樹のマンションの駐車場だった。俺の家か啓史さんの家に送り届けられるのかと思っていたから、意外だった。 車を降りると、あとはわかるだろうと言わんばかりに秀樹はとっとと行ってしまい、俺はノロノロとそのあとを追った。俺が車から少し離れたタイミングでピッと施錠の音がする。裏口から入ってエレベーターに乗り、秀樹の部屋のあるフロアで降りると、玄関の扉が開けっ放しになって...
2021/09/30 19:00
2021年9月 (1件〜100件)
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