s1097 恐怖の体験
ひかるの息子、光一が、小学校6年生の夏休み。自然との触れ合いや冒険を体験させる、良いチャンスと、島のおじいちゃんの所へ、一カ月間、一人旅をさせました。 12歳で飛行機や船を乗り継ぎ、2000キロも離れた島への一人旅、不安だった事だろう。 島へ着いた夜9時頃、息子からの電話。 「おじいちゃんが、寄り合に行き、一人でいるけど、オバケが出るよ! 怖いよー、今すぐ帰りたいよー」と、泣きべそ。 無理もありません。周りは家もなく、静寂そのもの。 時期的に、コウモリの大好物な、防風林の福木の実が熟し、暗闇の上空を奇妙な声で行き交っており、遠くに聞こえる、フクロウの泣き声も、都会で育った子供には、恐怖の体験でしょう。 その家は、お父さんの育った家だし、オバケなんか出ない、男の子が、1カ月間の約束を破るな、と諭しました。 息子は畑仕事や牧場を手伝い、漁へも同行。 腰痛で、50メートルごとに立ち止まるおじい..
2025/03/06 00:53