母さんは、今日何度も繰り返した呆れ顔で、 「・・・バカな子ね。母親にヤキモチやくなんて。・・・・楓さん、この子っていつもこんななの?」 問いかけられた楓は、ちょっと俺を見てから、はにかんだ(それも
「だけどね・・」 言いながら、母さんは、飾り棚の方に目を向けた。 「・・・昨夜、あなたの作品の数々を1人穏やかな気持ちで、ゆっくりと眺めていたら、そんな思いも消えたわ」 そう言ってから、楓に向き
「・・・すごく、自分が場違いで、違和感を覚えるの」 小さくつぶやく楓に、俺は、なりふり構わず、口にする。 「何言って、、なあ、・・・オレとのコト、、やめる、なんて、言わないよな?」 弱く響いた俺
思いがけない方向に話が進んで、俺は慌てて口を開こうとしたが、うまく言葉にならない。だが幸い、母さんは、その部分を掘り下げて話すつもりはないようで、 「悠斗の、今の仕事のこともそう。政治の道に進むのに
「楓さん、昨日のこと謝らせてね。・・・・本当にごめんなさい」 そういって静かに頭を下げた母さんに、オレは心底驚く。 ・・・この母さんが、選挙以外のことで、頭をさげるなんて・・・。 驚き呆然とする
「ブログリーダー」を活用して、ながさわ ひろ。さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。