『古事類苑』の尺八の項の「序」の誤り

『古事類苑』の尺八の項の「序」の誤り

「尺八」の名称は「その長さが1尺8寸であることから」とする出所の一つが、どうやら『古事類苑』のようです。『古事類苑』は、明治政府が1896年(明治29年)から1914年(大正3年)にかけて、膨大な書物を収録編纂したもの。その『古事類苑』の「樂舞部三十三尺八の項」の「序」で、誤った解説が書かれてしまったのだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・尺八ハ、シャクハチ、又サクハチノフエトモ稱ス、蓋シ李唐ノ初メ、呂才ノ造ル所、其長サ唐ノ小尺一尺八寸、今尺一尺四寸、因テ名ヲ得タリト云フ。初メ呂才ノ之ヲ製スル器タル、凡十二枚、長短同ジカラズ、蓋シ古律の黄鐘ハ九寸ニシテ、其音清高ニシテ、人聲ト近カラズ、故ニ九寸ヲ倍シテ、一尺八寸ト爲シ、上生下生シテ、以テ十二枚ヲ作リシナリ、後世ノ尺八ハ、管ノ...『古事類苑』の尺八の項の「序」の誤り