その一、その二、その三の続き女性自身電子版の記事には、防衛大学名誉教授・佐瀬昌盛氏の次の言葉で結ばれている。「ウクライナが感謝を示さなかったということから、昔と変わらない『国際貢献とは何か』という議論が起きました。きっと日本人は、これから何年たっても、同じ議論を繰り返すのかもしれません」佐瀬氏は国際政治が専門というが、「距離も近いアジアの国々に支援を行ったが、礼を言ってもらえなかった。こんな場合でも、私はそれでいいではないかと思います。そのため、日本人が支援の内容を議論することも、本来なら必要ないと考えています」とまで言っており、国際貢献の本質が分かっていないとしか見えない。そもそも国際貢献とは対象国のためではなく、将来の自国の国益に繋げるために行うのだ。外交辞令を弄しても欧米も結局は自国の利益が第一であり、支...感謝を示さないウクライナ、日本人はなぜ怒ったのか?その四
その一、その二の続き女性自身電子版は感謝を示さないウクライナをほぼ全面的に擁護する立場を取っており、記事には以下の文章が見られる。「大国ロシアが、いきなり侵略してきた」「彼(ゼレンスキー)は軍事作戦の指揮だけで手一杯」「そもそもウクライナの人々にとって、日本は「地球の裏側」と言っていいほど遠い国だ」「それに日本人だって、ウクライナのことをよく知っているわけではない」……ロシアの侵攻前、侵攻の危険性をウクライナは散々報告されていたはずだが、ゼレンスキーはそれを軽視していたとも云われる。今はその是非は問わないが、日本人にとってもウクライナは「地球の裏側」と言っていいほど遠い国なのだ。ロシアに侵攻され同情はしても、何故そんな遠い国に大きな支援をして無視されたのか、不快に思った国民は少なくなかったはず。日本人もウクライ...感謝を示さないウクライナ、日本人はなぜ怒ったのか?その三
その一の続きウクライナの相次いだ“失点”について、河北新報さえ政府の公式アカウントが昭和天皇の肖像をヒトラー、ムッソリーニ等と並べナチズム、全体主義の象徴とした動画を発信したこと、支援国に日本の名がなかったことを報じていた。但し2月22日付、つまりロシアのウクライナ侵攻2日前になっても、「ロシア侵攻に口実与えるな」という社説を掲載しており、暗に欧米の対応が悪いと述べていた地方紙である。しかし、4月26日付の女性自身電子版にはウクライナの“失点”には全く触れず、“感謝のカツアゲ”と揶揄しており、これは完全に意図的だろう。そして担当記者や国際政治が専門の“識者”、佐瀬昌盛氏の意見を載せている。記事の一部を引用しつつ、思う存分に反論したい。ウクライナ国防省は27日に改めて動画を投稿、日本をはじめ、韓国などの7カ国を追...感謝を示さないウクライナ、日本人はなぜ怒ったのか?その二
2022/05/16付のニュース記事は実に興味深かった。「ウクライナが日本に感謝を示さない」と怒る日本人の心理識者は「今後も同じ議論起こる」というタイトルで、以下の文章で始まっている。「4月26日、女性自身(電子版)は「『ウクライナ支援国のなかに日本がない』自民議員が苦言“感謝のカツアゲ”との声も」との記事を配信した。」記事にある“識者”とは、国際政治が専門防衛大学名誉教授の佐瀬昌盛氏。wikiによれば、昭和9(1934)年生まれの87歳で東大大学院。国際関係論専門修士課程修了とある。女性誌に投稿していたのでサヨク学者と思いきや、経歴を見るとむしろ保守系の立場だったのは意外だった。但し「“感謝のカツアゲ”との声も」とは佐藤氏自身の言葉ではなく、ほぼ雑誌編集者によるものだろう。“感謝のカツアゲ”の言葉には日本人へ...感謝を示さないウクライナ、日本人はなぜ怒ったのか?その一
5月19日放送のダークサイトミステリー「心霊と恐怖の仕掛人・中岡俊哉~昭和オカルトの舞台裏~」は、面白いというより懐かしかった。昭和49(1974)年7月に刊行された中岡俊哉の『恐怖の心霊写真集』(二見書房)はベストセラーとなり、'70年代にはこの写真集を見たティーンエージャーも多かっただろう。NHK_PRでは番組をこう紹介している。―「怖えー!」「すげー!」かつて子どもたちは《心霊写真》で大盛り上がり!放課後の話題を独占した心霊写真集の作者・中岡俊哉とは何者なのか?怖いのにやめられない!読者を夢中にさせる驚きのテクニックとは?心霊作家の原点は少女雑誌?恋とオカルトの意外な関係?打倒ユリ・ゲラー!中岡が挑んだテレビ超能力対決の行方は?時代の空気をとらえメディアと共に心霊ブームを生み出した作家の、知られざるふしぎ...心霊と恐怖の仕掛人・中岡俊哉~昭和オカルトの舞台裏~
ロシアのウクライナ侵攻により、護憲・非核三原則墨守派には動揺が広がっているようだ。5月10日付の河北新報の19面に、県原爆被害者の会と核兵器廃絶ネットワークが記者会見した記事が載っていた。見出しは「核兵器使用絶対許さず」、以下は記事全文。―ロシアのウクライナ侵攻を受け、県原爆被害者の会と核兵器廃絶ネットワークみやぎが9日、抗議声明を発表し、「唯一の戦争被爆国の国民として黙っていることはできない。核兵器の威嚇や使用を絶対許してはいけない」と訴えた。県庁で記者会見した県原爆被害者の会の木村緋紗子会長(85)は「8歳の時に広島で被爆し、父親を亡くした。死んだ父の体に湧くうじ虫を取り続けた。あの時の私と同じ思いをさせたくない」と声を震わせた。国内で敵基地攻撃能力や核共有の議論が起きる現状について、木村会長は「戦後の日本...遺体に湧くうじ虫
他紙も同じかもしれないが、河北新報の読者欄「声の交差点」には暫く前から実に下らなく、読むに堪えない投稿が目に付くようになっている。しかも投稿主は高齢者。5月10日付にロシアのウクライナ侵攻関連の投稿が掲載され、タイトルは「ロ国民は権力腐敗許すな」。投稿者は仙台市若林区・無職の林智徳氏(84歳)。“智徳”の名とは裏腹に世間知らずと他国事情への無知を曝す内容だった。以下はその全文。―ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する制裁の中で、少し驚いたことがある。それは、日米欧がプーチン大統領の娘2人に資産凍結の制裁を科したことである。4月13日の本紙朝刊には、日本政府が「プーチン氏娘ら資産凍結」の記事が掲載された。なぜ、プーチン大統領の娘2人に対しての制裁なのか?プーチン大統領は、家族を利用して資産隠しをしている恐れがあるの...ロ国民は権力腐敗許すな
録画していたBSプレミアムのダークサイトミステリー、「ボニー&クライドその生と死〜自由で危険な恋人たち〜」(5月5日放送)を見た。2人を映画化した往年の名画『俺たちに明日はない』は、学生時代に私もリバイバルで見ていたので懐かしい。番組HPよりも動画配信サイトの方が内容を詳しく紹介しており、以下は動画配信サイトの説明。―名作映画「俺たちに明日はない」の鮮烈な生と死。日本でも今なお人気アーティストたちが歌う実在のギャングのカップル、ボニーとクライド。今この瞬間のために人生を駆け抜け、強盗殺人犯なのに若者に大人気だった2人の、映画とは違う知らざる実像とは?▽ため息…泣ける恋人写真!▽カッコいい女・ボニーが全米女性のあこがれに?▽女を不幸にする?クライドの素顔▽貴重映像!銃撃された車の動画に…▽死を覚悟?ボニー謎の詩『...ボニー&クライドその生と死〜自由で危険な恋人たち〜
その一の続きネアンデルタール人とホモ・サピエンスの祖先とは、会話は出来なかったと思われている。しかし、前者のDNAは現生人類にも数パーセント入っている。つまり、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスの祖先と性交渉をしていたのだ。言葉は通じずとも、性行為は出来るから。最終章に載った著者自身のエピソードは面白い。2018年の春まで著者は早稲田大学の国際教養部という外国人学生が多い学部で教えていて、国際結婚をする学生もいたそうだ。異国の人同士が結婚して子供を産むのは、多様性を増やすという意味においても良いことです、と言っている。続けてこう述べていた。「私は大学で、学生に対して「現生人類で最も偉大だったのはネアンデルタール人とセックスした女だ」という話をよくしていました。それは冗談のように聞こえる話かもしれませんが、実は...もうすぐいなくなります絶滅の生物学その二
『もうすぐいなくなります絶滅の生物学』(池田清彦著、新潮文庫)を読了した。3年前に見た『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)は図鑑だったこともあって楽しく読めたが、本書は筆者が生物学者ということもあり、ややマニアックな印象。以下は新潮社HPでの紹介。―生命誕生からおよそ38億年。地球上ではおびただしい数の生物種が出現と絶滅を繰り返してきた。現在でも、例えばトキやニホンオオカミはとうに滅び、イリオモテヤマネコ、ゾウ、マナティー、シロナガスクジラなどが絶え果てる寸前である。そしてこの先、人類も地球上から消えていなくなるのだろうか――。絶滅と生存を分ける原因は何か。絶滅から生命の進化を読み解く新しい生物学の教科書。本書で専門用語が使われることがあっても、お堅い生物学の話ではない。とかく気難しいというイメージの...もうすぐいなくなります絶滅の生物学その一
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