飼い猫シロの目線
本文編集天井が低い。いや床が浮き上がったのか?仏壇のある空間がやけに狭く感じる。空気も薄く息苦しい。この家自体も細かく仕切られていて、いたるところにドアや襖、ガラス障子がある。いちいちそれらを開け閉めするのは面倒くさい。以前は屋根裏にねずみがいて、私が来る前まで夜中には奴らの走る音が聞こえていたそうだ。下の部屋に続くドアは開け閉めすると、いつも「ギャー」というささくれ立った音を発する。2階は激しく歪んでいて、廊下を歩くとき少々やっかいだ。2階も私がちゃんと見回りをしているが、ときどき変な奴がやってくる。そいつらは白い服を着て体がぼやけている。家族の奴らはどうして彼らに気づかないのだろう。2番目の孫娘は何となく気づいているようだが。彼女はぼんくらばかりの家族の中で一番まともだからな・・・・・・。2階の廊下と...飼い猫シロの目線
2024/01/30 13:25