chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ひだまりの花々 http://hiougi.blog93.fc2.com/

身の周りの花や鳥たちと自然、そして日頃思うこと感じること考えたこと

hiougi
フォロー
住所
長野県
出身
未設定
ブログ村参加

2007/03/28

arrow_drop_down
  • ガクアジサイ(額紫陽花) ~無垢な頬の色~

    いろいろな紫陽花が庭を彩る。その中、ベビーピンクの額紫陽花は好みの一つ。丸みを帯びた装飾花のそれは色を変えることなく、その色で始まりその色で終わる。それこそ、眺めていてあきない無垢な頬の色。でも、そばの柏葉紫陽花が大きく広がりすぎ、それに覆われるようにして花数が少なくなった。もっと伸び伸びできる場所に移してやるのがいいかもしれない。花が終わったら考えることにしよう。昨日は豊後梅を漬けた。それはずっ...

  • オニユリ(鬼百合) ~りんりんりん~

    背を伸ばした鬼百合に花が咲く。朱色の花びらをくるりと上に反り返らせて。その中には濃赤色の斑点が散りばめられる。花はまだ下の方だけで上は蕾。じゅんばんで。じゅんばんに。奥から伸び出る蕊が小刻みに揺れ動く。りんりんりん。りんりんりん。 長い蕊があるからこそ美しいのだよ百合の花は (郷羽 都)...

  • ノリウツギ(糊空木・さびたの花) ~カッコーカッコー~

    家人に頼まれて一緒に近くの商業施設へ行った。常は一人で行くのだが、たくさんの買い物を予定しているようだった。カートを押しながら付いていく。20分ほどで終わった。家に戻り、ドアを開けて荷物を運ぼうとしたときだった。大きな声で郭公が鳴いた。「あっ、カッコウ」どうやら隣の竹村さんの杉の木にいるらしい。家人は素っ気なく「そうね」と言って、あまり興味ないらしく先に家の中に入っていく。「カッコーカッコー」と続け...

  • キンシバイ(金糸梅) ~「また蛍を見に……」~

    7月に行われる展覧会要項が届き、その内容を確認していた。電話が鳴った。Hさんからだった。「また蛍を見に行きたいと思いますが。……」「いつですか?」「今日の夜……」「えっ」先日知人夫婦と一緒に見た彼女、今度は友人と同僚を誘って三人でと。「急ですが、いいですか?」「わかりました。では前と同じ時間に同じ場所で待ち合わせましょう」急いで風呂に入り、夕食の準備を手伝い、早めの食事を済ませる。黒い雲の広がる空模様...

  • イトバハルシャギク(糸葉波斯菊) ~何年も同じ場所で~

    この梅雨の時期、何年も同じ場所で咲くイトバハルシャギク。そこが気に入ってくれているのか、目に映る姿とは違ってとても強い花だ。黄色がそろって、さやさや、さやさや。その中で小さな虫たちが遊んでいる。 夏の風に一緒に揺れながら。台風が近づいているという。大雨をもたらさなければよいのだが。 “弥勒世”という少女の澄んだ歌響く六月の摩文仁は雨 (実野滸人)...

  • ドクダミ(十薬)~ドクダミは黄色い花~

    中庭に李、山茶花、金糸梅、雪柳の木々。その下に広がる白、白、白、白……。夏の目に涼を届けてくれているのは十薬。ひらひらの苞の上に棒状に立つたくさんの黄色い花。その一つ一つは愛らしく、「ド・ク・ダ・ミ」という重い響きの名はそぐわない。毎年、この眺める時期が過ぎれば、繁殖を抑えるために少しを残し抜き取る。覆われているその下には片栗があり、鈴蘭があり、一人静があるのだから。 灯りのごと十薬の香の立つ木...

  • アジサイ(紫陽花) ~色は移り……~

    瑞々しい若い色。端境の混ざり合う色。満々の濃い色。そして……。花の色は移りゆく。そんな紫陽花を見て人の一生を思うことがある。 あぢさゐにたくした文今も覚えて (奈美あや)...

  • テラオカアザミ(寺岡薊) ~ティアラのように~

    家人がどこかから戻ってきた。「枇杷をね、Kさんと、Iさんと、Tさんところへ届けてきたの」「それはよかった。お義姉さんがトウモロコシを3本持ってきてくれたよ。静岡の知人が送ってきてくれたんだって」「じゃあ、夕食にだすね」寺岡薊が咲いている。ティアラのように美しい。一輪だけで寂しくないかと思った。 薊咲いて語らずともそこにある存在 (実野滸人)...

  • ハナショウブ(花菖蒲) ~たとえば着物姿~

    花菖蒲がある。だらりとして。たおやかで。あでやかでもあり。たとえれば着物姿。さて、これから暑くならないうちにイヌツゲを伐る。 あれこれと片付けたいことばかりいくつかの過去もまとめて鋸を持つ (居山聞涛)...

  • ハクチョウソウ(白蝶草・ガウラ) ~アオダイショウ~

    草取りをしていた。目の前の草をひたすらに。少し移動しようと顔を上げた。体が一瞬かたまった。少し先にアオダイショウがいた。長さは80㎝ほどのまだ若い蛇だ。彼が動くのを待つしかない。立ち上がって静かにじっと見る。「おや?」まったく動かない。ずっと同じポーズのままだ。距離を縮めて見る。死んでいた。ダイニングにいた家人に「アオダイショウが死んでいるよ」と声をかけた。サンダルを履いて出てきた。そしてさらりと見...

  • ヒメシャラ(姫沙羅)~その形のまま落ちる~

    姫沙羅は庭の西側にある。たくさんの黄色い蕊を持つ白い花は今が盛り。その命は短かい。2~3日でその形のままで次々に木から離れる。落ちて苔の上にある様もなかなか趣あっていい。ついつい角度や視点を変えて目を寄せる。 淡々と腕は六月の日を受けて濃く (居山聞涛)...

  • ウメモドキ(梅擬の花) ~桜の枝を切った~

    梅擬の花が咲いている。それはよく見なければわからないほど小さい。そこは染井吉野の下の木陰。ちょっと気の毒か……。考えた。陰を作っている大きく張りだした太い枝を切ろうと。高い三脚を出す。その最上段に登り、そこから幹に乗り移る。不安定な姿勢でなかなか力がうまく鋸に伝わらない。無理せずにと、とにかく少しずつ引く。ゴシゴシ、ギゴギゴとおよそ20分。切れた。降りてさらに枝を短く細かくする。集めると小さな山となっ...

  • アジサイ・アナベル(紫陽花・Annabelle) ~たくさんのホタル……~

    昨夜は隣の市の知人と蛍を観てきました。一緒の会で、家の近くに蛍の名所があることを話したところ、ぜひ観たいということになりました。彼は40年、観たことがないのだそうです。もう一人の会の仲間の女性も加え、奥様と三人で待ち合わせ場所にやってきました。そこから数分歩いたところの洞が地区の方々がずっと保護してきている生息地です。竹筒を刳り抜いた蝋燭の灯りが道案内です。小さな子どもさんの親子連れなど、大勢の人が...

  • ヤマアジサイ(山紫陽花) ~それはいかにも林の中の色~

    素朴な佇まいの山紫陽花。昔からの藍の色を集めて。それはいかにも林の中の色。ふと、万葉や平安の人々はそれを見て何を感じ何を思ったのだろうかと。アブが夢中になって。遊んでいる。自分だけの場所と時間にして。 掌にあぢさゐと書いて思ひ出を包む (奈美あや)...

  • ベニガク(紅額) ~日の流れとともに移ろう~

    紅額も咲き出しました。装飾花の縁はやわらくギザギザに切れ込む特徴があります。それの今は真っ白です。しばらくはそのままを保ちます。そしてこの先、中の真花が咲きそろう頃になると、紅色に染まっていきます。そんな移ろいを日の流れとともに味わうことのできる花です。ハナアブでしょうか、虫たちが遊びにやってきました。 『白金之独楽』と額の花とそこにある六月の感傷 (実野滸人)...

  • ヤエドクダミ(八重十薬) ~その匂いは嫌いではない~

    梅の下に八重十薬。段々に積み重なった白いのは苞。集まる黄色いつぶつぶ。それがが真花。花びらはない。匂う。いかにも薬効ある如くに匂う。嫌いではない。そばを赤蛇(ジムグリ)が抜けていった。 たとえばそれは寄り添うような深い匂い触れて指を離れずどくだみは (郷羽三夜子)...

  • カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) ~どうトリミングしても~

    梅雨晴間の庭。土深く沁み込んだ雨を吸い上げた草木の表情にもうれしさと喜びが見える。そしてこの季節を待っていたかのように多くの花も開く。柏葉紫陽花も、白い花(萼)を円錐状に咲かせている。元から先に向かい何段にもなって。たっぷりの花房はいかにも重く、茎は撓み横向きにあるいは下向きに。広く、あるいは絞って、はたまた拡大と、どうトリミングしてもなかなか魅力ある花である。深い切れ込みのある幅広の葉に特徴があ...

  • ハナショウブ(花菖蒲) ~ボールペン~

    ボールペンを買うために隣の市の文具店に行った。外出用のバッグにいつも手帳とともに携帯しているそれがない。思いつく所を探してみたが出てこない。いつどこで失くしたかまるでわからない。濃緑色の軸で少し重みがあって気に入っていた。ショーケースを見ていると若い女性の店員が声をかける。「何かお探しですか?」「ボールペンを……」すると中のいくつかのに目をやっていて、光沢のある黒いのを取り出した。「こちらはとても書...

  • クリ(栗・丹沢) ~花の香り~

    それぞれに季節を象徴する花の香りがある。梅雨時の場合、それは栗。特有の強い青臭さは、少し離れていても鼻に飛び込む。今、木を覆う黄白色の花から辺り一面に発せられる。びっしりと猫の尾のように穂状になって長く垂れ下がるのは雄花。その基部にちょこんとある小さな丸い形のが雌花。毎秋たくさんの実を付けてくれるこの木は、若い頃に植えた“丹沢”という大実の品種。少し前にだいぶ枝を切った。今年の実りはどうだろう。遙か...

  • キバナヤマボウシ(黄花山法師) ~初鳴き?~

    黄花山法師も開く。ヒラヒラした花びらに見えるのは総苞片。その中に塊となってまとまり咲くのが真の花。蕊も小さいながらちゃんと元気に。ホトトギスが鳴いた。今年初めてきくか。 六月や鳥に秘めた言葉を聞きなして一人 (奈美あや)...

  • クジャクサボテン(孔雀仙人掌) ~鮮やか色の孔雀の翅~

    しばらく前から孔雀仙人掌が咲いている。艶のある鮮やかなグラデーションの赤い花びらを大きく広げて。名はその様を孔雀の翅に見立てたものだろうか。中にのぞくたくさんの雄蕊と長く伸びた1本の雌しべはイソギンチャクを思わせる。その両手を合わせた程の優雅な姿は大体2~3日。すでにしおれてだらりのも。もう20年近くになるベテランの花。まだ大小の蕾がいくつかある。あと10日程は順々に玄関先で客人たちをおもてなししてく...

  • ニワフジ(庭藤) ~河川清掃~

    年に一度の町内一斉河川清掃があった。自治会ごとに、場所と範囲が割り当てられている。川原に降り、伸びた葦などを刈り取る。そしてそれを川岸に引き上げ、町の草捨て場に車で運ぶ。例年より少し短かく、一時間弱で作業は終わった。小さな穂状の庭藤が咲いている。花はピンクと白のやさしい色合わせ。四十雀が李にやってきて明るい声で歌ってくれた。 いっぽいっぽと鳥は歌うこの六月はことに長く (実野滸人)...

  • シモツケ(繍線菊・下野) ~想いを編み込むごとく~

    淡紅色の花が散房状にむらがり咲く。それは毎年六月の繡線菊。素朴で物静かに。花序に目を近づけると、たくさんの小さな5弁花。そしてその中からはそれぞれに伸び出す自由な蕊。外から“見ている”だけでは分からない世界の中に、心を寄せて”見つめる”とまったく違う景色が現れたりする。 繡線菊(しもつけ)は想いを編み込むごとくそっとそっと (奈美あや)...

  • アマチャ(甘茶) ~雨が……~

    しばらく雨がない。なかなか梅雨入り宣言が出ない。水やりをする。甘茶が咲いた。中の真花からはたくさんの蕊が飛び出して。庭に雀が降りてきて、ぴょんぴょん。...

  • セイヨウオダマキ (西洋苧環) ~クロワッサン~

    義姉の車が入ってきた。そして、小さな紙袋を手に、「昨日はビワをありがとう」と。「伊那の方に用事があって行ってきたの。これお土産」道の駅に評判のパン屋さんがあり、そこのクロワッサンだという。すぐ売り切れる程の人気らしい。そういえば去年だかもやはり同じのをいただいたような気がする。それにしても行動半径が広い義姉である。三月の初めに咲いた西洋苧環がまた咲いている。 コゲラ来て桜の幹を上に登るギーッギ...

  • ビワ(枇杷) ~とりあえず一回目~

    枇杷が色づく。とりあえず一回目の収穫をしよう。毎年、夜に白鼻心に食べられる。木は二階の屋根に届く程の高さ。脚立を立て、木に登って、色の濃いのを選んで。一籠分、100個程になった。数日は収穫できそうだ。さっそくに大きいものを30個程選んで義姉に届けた。喜んでくれた。 母と子のごとく見るからにやさしき枇杷熟れて夏 (奈美あや)...

  • ウツギ(空木・卯の花) ~そろそろじゃない?~

    夕食時に家人が言う。「ね、蛍はそろそろじゃない?」「そうだなあ」近くに蛍の生息地がある。地区の方々がその環境を大事に守っている。6月中旬になると、家族で見に行く。毎年、我が家の夏の夜の楽しみとなっている。今年は梅雨入りが遅れている。生育状況はどうなんだろう。「15日頃に行ってみようか」「そうね、様子で2度行ってもいいし」庭ではウツギも咲いている。四十雀が大きな声で鳴いている。 卯の花見て歌詞とメ...

  • バイカウツギ(梅花空木・ベルエトワール) ~“桑の実がおやつです”~

    庭の一角で甘い香りがする。それは白いベル・エトワールが放つもの。たとえるなら、マンゴーか。いやジャスミン?いずれにしても強くていい香りだ。花の中心はわずかに紅色に染まる。知人からメールが届いた。“ウグイスに励まされながらの草と竹退治。桑の実がおやつです”と。 草のたくましきこと六月心にも脳にも汗をかけ (実野滸人)...

  • アスチルベ(Astilbe・泡盛草) ~「造形活動を……」~

    子ども食堂や高齢者サロン、ママカフェの運営に携わっているNPO法人代表の知人から電話があった。「ボランティアとして不登校生徒に造形活動をしていただけませんか」と。学校に通えない中学生の支援をもしているらしい。自身が幼い子どもさんを抱えながら、地域のために頑張っている若い彼女である。「私の立体表現の経験が少しでも皆さんのお役に立つのであれば」と受託した。さっそく打ち合わせに出かけ、第一回目は18日(金)...

  • ユキノシタ(雪の下・鴨足草) ~言葉を交わすようにして~

    草取りをする。時々水分を補給しながら。頭上にピーピヒヨロピヒョロ、ピーピヒヨロピヒョロ……。手を休めて見上げると二羽のトンビが比較的低いところで旋回していた。一羽が右へくるりとするともう一羽も後を追ってくるり。今度は左回転で同じように。ピーピヒヨロピヒョロ、ピーピヒヨロピヒョロの声を出しながらゆったりと繰り返す。つがいだろうか、まるで互いに言葉を交わすかのようにして。そして徐々に高さを上げながら遠ざ...

  • サラサウツギ(更紗空木) ~感謝しつつ、学びと成長の場に~

    先日美術博物館に出かけた。そこの図書室にお勤めの知人に資料をお届けするためだった。常に多くの書物に触れているだけあって、知識が豊富な方である。また美術関係のイベントなども随時把握しておられる。人脈も多方面にわたり、こじんまりのほほんと生きている私にとっては様々な情報源になるありがたい存在だ。一方では二紀会所属の画家としての顔もあり、幅広く活動しているアクティブな生き方には多くの刺激をいただく。いろ...

  • バラ(薔薇・オールドローズ キング・ジョージ四世) ~君が花~

    ベッドに横たわりながら『石川啄木詩集』を読んでいた。昔からいつも寝るときには本を開く。私にとっては寝る為の一連の儀式のようなものである。しかし瞼は長く持たず、数ページで閉じる。それは実際には脳を睡眠に導く薬になっている。 君が花 君くれなゐの花薔薇、 白絹かけてつつめども、 色はほのかに透きにけり。 墨染衣袖かへし 掩へども掩へどもいや高く 花の香りは溢れけり。 ああ秘めがたき色なれば、 頬に...

  • ヒペリカム(Hypericum) ~新しい長靴~

    たくさんの蕊を持つ黄色い花はヒペリカム。そして花は散ると、それは艶やかな赤い実に。今ちょうどその対照的な二つの姿が。ヒラタアブが飛んできた。うん、君も一緒に楽しもう。そうそう、作業用の新しい長靴も買った。暑くなる前に草を取るとするか。 取る草の名を知らず手はひたすら掘りあげ積み上げ (居山聞涛)...

  • バラ(薔薇・ピンクノックアウト) ~薔薇の言葉~

    薔薇も少しずつ。ピンクノックアウトは甘い香りを届けてくれる。そして色もまた魅力的で。薔薇はいくつも駄目にした。なかなか上手に育てられない。でもこれだけはずっと咲いてくれる。かなり長い付き合いだ。いいかげんな私に気を遣ってうまくあわせてくれているのかもしれない。 薔薇に言葉があるのなら私をどう思っているのか聞いてみたい金曜日 (上武旋転子)...

  • バイカウツギ(梅花空木) ~「思い出」~

    梅花空木も咲く。その白い花はほんのりとした香りがする。名前は梅の花に似ているからなのだろう。そのやさしい形に穏やかになる。蕊の上で夢中になっているのはハナアブだろうか。梅花空木の花言葉をひもとけば「思い出」を見つける。そういえば薔薇の溢れ咲く安曇野の美術館へ行ったのは今頃だったか? 六月の思い出楽しいことも辛いこともすべては過去かこカコ (郷羽三夜子)...

  • サルナシ(猿梨) ~のんびりと横切った~

    昨日、近くの道を一匹の猿がんびりと横切った。徐行すると、彼(?)は一端立ち止まって振り返り、私の顔を見た。優しい顔をしていた。周りは果樹園、何か餌でも探しに来たのだろうか。猿梨にたくさんの白い花。中からは放射状に蕊が伸びて。これらのすべてが秋には楕円形の実に。 六月を奇麗な水が流れるそんな日ばかりじゃない (実野滸人)...

  • カルミヤ(Kalmia) ~明るい花~

    カルミアは明るい花。色も形も。どこを見てもどれも見ても。金平糖のような蕾。パラソウルのような角のある花。中に描かれる赤い線模様。カルミアは明るい花。 小綬鶏の呼ぶ声に一人「ハイ」と答えた朝心も大きくなって (上武旋転子)...

  • マメガキ(豆柿・小柿) ~その名の通りの小さな~

    マメガキにもたくさんの花。大きさは1㎝ほど。秋にはその名の通りの小さ実となる。指先ほどのの丸い実は、はじめは茶色く渋い。それが時間の経過とともに黒紫に変わり、渋は抜けて甘く変わる。ややねっとりして糖度も高く、和菓子のような感じになる。そんな秋の楽しみを思い浮かべながら、見上げる。 テレビの人が言う人に裏切られても自分は人を裏切らないと六月初めの茶の時間 (居山聞涛)...

  • シロアヤメ(白菖蒲) ~小さな安らぎを~

    シロアヤメも咲く。ふつうのアヤメの半分程の丈しかない。あまり飾りもなく。楚々として。ふえることもせず。それがまたいい。 白菖蒲に日常の交錯した感情を解きほぐす言葉聞く (郷羽三夜子)...

  • イボタノキ(疣取木、水蝋樹) ~「六月……」~

    白い小さな花を密集してつけているのはイボタノキ。花は筒状で先を四裂し垂れて咲く。ほんのりとした芳香がある。さて六月。もう、六月か。そう、六月なんだ。 内向きになりそうな六月という響きに手で考え足で思う (上武旋転子)...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、hiougiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
hiougiさん
ブログタイトル
ひだまりの花々
フォロー
ひだまりの花々

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用