2月27日
ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズⅣ』を読んだ。やっと初めての通読。とても面白かった。とりわけ言葉への執拗な拘りや言語遊戯などについては、偏に訳注のお蔭で楽しめた。その一方で、何から何まで明け透けな小説が好きなわけではないので(ちょっとぼかしてくれ…)、その点は割り切らなければいけなかったり。第十七挿話「イタケ」の教義問答形式は、ふっ…と笑えて好きだった。ここで出てくるモリーの関係者リストwの答え合わせが、最終挿話「ペネロペイア」で出来るのかと思いきやそうでもなかったり、最後までブルームの性格がはっきりわからないところもよい(妻の不義のお膳立て?そんなオデュッセウス…?)2月27日
2024/02/28 15:43