北海道的感性といわれれば
2月6日の北海道新聞、円城塔さんのエッセーは「北海道的感性は不謹慎?」というテーマだった。死にまつわるエピソードを淡々と語るのだが、それが不謹慎だと言われることがあるという。小説の賞の選考でも、不謹慎だと落とされる作品を書く人は何割かが北海道だったりする、と。確かに。人が死んだ、馬が死んだって話は結構ストレートにするな、と思う。もちろん身内だけであって、ネットでは丁寧に書くが。むしろ面倒なので書かない。北海道にだってそうではない人はたくさんいる。「とはいえ人は死ぬではないか、と思う。」という円城さん。まさにそうだ。馬は死ぬのだ。悲しみの上にある日常を生きる者としての感性を、北海道的感性、と言ってくれるのなら、私は少し安心する。「試される大地」と似たものがあると思う。単に死生観の問題かもしれない。北海道的感性といわれれば
2025/02/28 21:52