父親を偲んで
先日の定休日、久し振りに山のサウナでマッタリした帰途、いつものスーパーに寄った。そこは存外鮮魚が充実している。その日は、中程度の鯵が二尾で180円と安かった。当日は鮪の柵を優先して、鯵は翌日塩焼きにした。久し振りの鯵の塩焼きを堪能した後、私が小学生の頃、父がよくやってたことを思い出した。世間全体がまだ貧しい上に、貧農の出で倹約な父は、焼き魚を食った後は、いつもその骨に熱いお茶を注いで、骨に残った身をほぐした後、その汁を飲むのだった。そして「お前もやってみい」と。そんなだから、私もいつもそうしていた。いつからそうしなくなったのか?思えば贅沢な時代になったものだ。日本が戦後の混沌から抜けて、高度成長へ向かう昭和30年代。それは、私の中では常に父の思い出と同行二人だったように思う。この歳になって、事あるごとにそ...父親を偲んで
2024/05/31 13:16