【病いの女たち2】
杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫) - 古井 由吉文学の世界で登場する筆頭「病いの女」は杳子と言えるだろう。古井由吉が丸で秘蔵っ子のように生み出してくれた。『脳が揺れ比喩ではなく、実際にめまいを感じました。身体に直接影響を及ぼす小説があることに驚きました』ピース又吉が愛してやまない20冊新潮文庫と書かれた帯が付いている。私がまだまだ「若かった頃」リアルタイムで手にとった作家たちの中に「古井由吉」は入っていたとおもう。20代後半頃に「杳子」を読み、文学について話せる友人がいた。遠藤周作、吉行淳之介、島尾敏雄など、彼らは第3の新人と言われた。ピース又吉みたいに能が揺れることはなかったが(笑)私は..
2022/10/21 23:00