「中国・アメリカ 謎SF」~王諾諾の二題
『改良人類』「「どのぐらい寝てたんだい?」「六一七年と三か月になります」「は?600年?なんで起こしてくれなかったんだよ!」ALSを患っていた主人公の劉海南は、治療法が確立されているであろう未来に希望を託して冷凍睡眠に入っていました。彼が、600年後に目覚めたとき、遺伝子改変の技術が極度に進み、遺伝子に関わる病気はもちろんのこと、性格や容姿に至るまでコントロールできるようになり、まさに「理想的」な人々からなる社会が実現しているように見えました。ところが、行き過ぎた弊害として、遺伝子の多様性が失われてしまい、再度取り戻すには、配列を固定している「ロック機能」を解除する必要がありますが、これができなくなってしまっていました。このため,ひとたび悪質なウィルスがはやると、人類全滅となるリスクが極めて高くなっている...「中国・アメリカ謎SF」~王諾諾の二題
2023/01/25 20:47