「列」~中村文則が<楽しくあれ>と問いかける
竜王戦で藤井聡太八冠が伊藤匠七段に3連勝し、防衛に王手を掛けた。謙虚な〝絶対王者〟の存在が、将棋界の空気を変えつつある。藤井だけでなく、永瀬拓矢九段、豊島将之九段、菅井竜也八段らトップ棋士には将棋の理想を追う求道者の趣があるのだ。先駆者は羽生善治九段かもしれない。棋士はともかく、人は誰しも序列や順位に囚われる。昨日行われたNPBのドラフト会議で、俺が応援しているベイスターズは1位で度会、2位で松本を指名した。答えは数年後に明らかになる。投手陣は上位指名が多いが、打者を年度順に挙げると桑原4位、宮崎6位、関根5位、佐野9位、山本9位、牧2位だった。中村文則の新作「列」を読了した。最近の中村にしては珍しく150㌻と短めだが、完成するまで2年以上を費やしたという。3部構成になっており、第1部は人々が並ぶ列で、第...「列」~中村文則が<楽しくあれ>と問いかける
2023/10/27 21:52