「ある一生」~心を打つ普通の男の生き様
王座戦第3局は藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座を破り、2勝1敗と八冠制覇に王手をかけた。永瀬は後手ながら主導権を奪い、差を広げていく。終盤でAIの評価値が95と永瀬に傾いた時、事件が起きた。藤井の▲2一飛に△3一歩と底歩を打てば勝ちは揺るがなかったが、4一飛と打ったことで評価値は藤井に振れた。囲碁将棋チャンネルで郷田真隆九段は「人間である以上、秒読みでエアポケットに落ちることはある」と解説していた。タイトル戦史上まれに見る大逆転が起きたが、精神的にタフな永瀬は落胆を押し隠し、藤井は研究パートナーを気遣って普段以上に謙虚な口ぶりだった。注目の第4局は来月11日に京都で行われる。来月15日に67歳になる。布団の中で来し方を振り返ると、目が冴えて眠れなくなることがしばしばで、消しゴムで消し去りたい愚行だらけの煩悩多き...「ある一生」~心を打つ普通の男の生き様
2023/09/29 20:49