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  • 『獣の奏者』Ⅰ、Ⅱ 上橋菜穂子

    少女エリンと、決して人に馴れぬ獣、王獣のリランとの絆のお話。エリンとリランの人知を超えた絆に感動します。ただ、エリンはリランのことが知りたくて、分かり合いたくて。こうしてがんばってきて、そこに国が絡んできて。そんなことはエリンにもリランにも関係ないことだったのに、無視できないものになって。エリンはリランとの間に、人と獣の決して越えることのできない壁をみつけて……でも、最後にエリンは、それとはまた違う絆をリランとの間に築いたことを知るのです。そこで、この物語は終了します。少女エリンから大人の女性エリンへ、その成長過程。そして、決して人には馴れぬと言われていた王獣と心をかよわせるまでが、すごい。エリンが闘蛇衆に生まれなかったら、母が霧の民でなかったら、ジョウンに拾われなかったら、あの時エリンがジョウンを助けに行かな...『獣の奏者』Ⅰ、Ⅱ上橋菜穂子

  • 映画『空気人形』を観ました。。。

    私は空気人形。空っぽな誰かの「代用品」私は、「心」を持ってしまいました。持ってはいけない「心」を持ってしまいました。なんて言うのかなぁ。「せつない」かなぁ。うーん、なんか違う気がするけれど、ほかにこのキモチに合う言葉をわたしは知らない。是枝監督のです。是枝監督の映画は「おもしろかった!」とか「たのしかった!」とか一言で言えないものばかりですね。これもやっぱりそうで、いろんな「空っぽ」な人が出てきて、どうにかして自分を満たそうとしている。その行動は、はたから見ればむなしいものだったり、なさけないものだったりする。でも、そうやってだましだまし生きてる。詩人の吉野弘さんの詩が印象的でした。高校の時の現国の教科書にこの方の「Iwasbone」という詩が載っていて衝撃的でした。かげろうはのどもとまで詰まった卵を産むためだ...映画『空気人形』を観ました。。。

  • 『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 《ネタばれ注意》

    大学入学と共に一人暮らしを始めた椎名。引越したアパートで出会ったのは黒づくめで悪魔的な印象の青年、河崎。彼は初対面の椎名に「一緒に本屋を襲わないか」ともちかける。目的は広辞苑を盗んで同じアパートに住むブータン人にあげること。椎名は断ったつもりだったが、決行の夜、河崎と共にモデルガン片手に本屋にいた。本屋襲撃は無事(?)終了した。それからも椎名は河崎の不思議な行動を目にする。気になった椎名は、河崎を知るペットショップの店長麗子に話しを聞く。彼女が言うには椎名は、河崎たち三人の物語に飛び入り参加しているのだという。河崎、ブータン人の留学生ドルジ、その恋人で麗子のペットショップで働いていた琴美。椎名は徐々に、河崎の謎の行動と河崎本人の秘密に近づいてゆく――おおー!!すげー!!ハラハラドキドキで、大どんでん!!さすが、...『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎《ネタばれ注意》

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