日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6)
日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6) しばらく沈黙のやりとりが続いた後、そこはやはりリーダーなわけで、Sが最初に沈黙を破った。「 見ただけで、何で俺たちと分かるんや?俺たちの顔まで見たんか?俺ら一人一人の名前も分かるんか?」教師らは誰も口を開かない。立場が逆転したようにSは続ける。「 証拠もないのに、呼び出してええんか?悪さって何や?俺らが何したって言うんや?」と、一気にまくしたてたSに、「 言うてええんか?」と、Sの担任がSを牽制したが、勢いが止まらなくなったSを誰も止めることは出来なかった。「 言わんかい!」と、売り言葉に買い言葉なSをみて、俺はバレた後のことを考え始めた。しかし、…
2025/01/30 23:49