幽霊たちを読んだ
ポール・オースターの「幽霊たち」を読んだ。オースターの名前は知っていたが、これまで読んだことはなく、短くて読みやすそうな本として選んだ。 物語は「まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。」という一文から始まる。登場人物の名前がすべて色で表されていて、最初は混乱しそうだと思ったが、意外とそんなことはなく、すんなり読めた。 主人公のブルーは探偵で、彼の仕事はブラックという男を監視すること。ただし、気づけば監視期間は1年以上にわたり、ブラックはほぼ毎日同じようなルーティンで生活するため、劇的な事件が起こるわけではない。ただ監視し…
2025/03/29 23:48