クロザピン

ここ1年で娘が明らかによくなった。慎重で冷静な主治医でさえ、認めている。クロザピ...

桜とマスク

庭の喇叭水仙が咲いている。もうすぐ桜が咲きそうだ。この時期は花粉飛散のピークで、...

『西洋の敗北』続き

エマニュエル・トッドはアングロサクソンには辛口で、とくに昨今のアメリカの評価は、...

『西洋の敗北』 エマニュエル・トッド 文藝春秋

カバーの袖裏に「戦争は世界のリアルを暴く試金石」という一文があり、それがこの本の...

春寒し

もうじき梅が満開だ。立春を過ぎてますます寒くなっている。小さな用事は尽きないほ...

『カフカ俳句』 F・カフカ 頭木弘樹/訳と解説 中央公論新社

おもしろい本である。カフカの残した断章を、形を変えずに俳句として楽しむという趣向...

花粉とプール

乾燥して暖かい日が続く。もうすぐ花粉がたくさん飛散するようになるだろう。外出に用...

1995年の記憶

阪神淡路大震災から30年。この年は春になってオウム真教事件も起きた。Window...

旅する本

旅行記の話ではなく、私のある本が、何人もの人の間を旅していて、いつまでも私の手に...

本を買う

久しぶりに買い物に出た。我が家は団地の奥の方にあるので、商業施設まで徒歩15分近...

包丁

 ずっと毎日使っていた菜っきり包丁の柄が傷んで、買い換えなければならなくなった。...

『谷川俊太郎自選詩集』から

「母を売りに」背に母を負い髪に母の息がかかり掌に母の尻の骨を支え母を売り...

キーコちゃん

中井久夫さんには『戦争と平和 ある観察』という本があるのだが、その本の帯の片隅に...

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。今年からふだんの生活スナップを入れて、日記のように...

年末に寄せてーー中井久夫という人

私にとって今年のいちばん大きな事件は、娘のメンタルな病気治療の大幅な変更で、それ...

オープンダイアローグ

都内のある場所を借りて、オープンダイアローグを目指した小さなミーティングが開かれ...

湖北の観音巡り

久しぶりに旅行に行った。湖北とは滋賀県長浜市の北部で、JR琵琶湖線で言えば木之...

『こんなとき私はどうしてきたか』 中井久夫 医学書院 2009年刊

若手医師や看護師に向けた講演集だが、精神科の患者を抱える家族や、友達などの周辺の...

夏の終わり

もうじき9月。秋が来るはずだ。暑い夏だった。私が住む練馬区は、東京区部ではいち...

夏の長編

毎年、8月には戦争の本を読むことにしている。去年は大岡昇平の『俘虜記』(新潮文庫...